J O E N A K A M U R A B L O G

ラットマン

朝目覚めたら玄関の前の板の間で寝ていた。
ゆっくりと体を起こし首の骨を鳴らす。背中が少し痛い。
そう、明け方にトイレに行って、そのままここで寝てしまったのだ。
体は軋むが、板の間で寝るのは冷たくて気持ちがいい。
その代償として寝巻のティーシャツは犬の毛まみれになってしまった。


夏らしい暑い一日を終え、夜、何となくギターをかきならしているとふと明るく楽しげなメロディが浮かんだ。
暫しコードを探りメロディを補完していくとあっという間に曲になった。
歌詞はまだないが、ハッピーズの曲のような切な楽しいポップスといった雰囲気が新鮮だった。
どんな歌詞がのるのか自分でも楽しみだ。

その後、読みかけの小説、道尾秀介の「ラットマン」を読む。
高校の幼馴染たちが30歳になってもずっと続けているバンド、そのリハーサルスタジオで起こる事件の話。
読み始めから興味をそそられ、三分の二ほど読み残していたページをあっという間に読みつくしてしまった。
人は自分の見方でしか物事を判別できない、という悲しい事実を描いたとても良いミステリー小説。
数日前にみた映画「あの日、欲望の大地で」と本質のテーマは一緒なのかもしれない。
とても面白かった。

この小説の中に二段ベッドが出て来た。
幼少の頃俺も6歳上の兄と二段ベッドで眠っていた。
兄はすぐに一人で眠るようになり、二段ベッドの下で俺は一人で眠る事になった。
まだ3歳か4歳だ。
一人で眠るようになるとベッドの壁の木目が人の顔に見えてきて恐ろしくなり、泣きわめいては母の所に逃げ込んだものだ。
幼いながらも「母をあてにしてはダメだ」と一念奮起し、その顔に見える木目の上に紙を貼って我慢するのだが、そうした途端に他の場所の木目がまた恐ろしい顔に見えてきてまた元の黙阿弥。
そんな事を思い出してニヤっとした。
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by joenakamura | 2010-08-12 00:43 | 生活 | Comments(2)
Commented by えり at 2010-12-07 20:28 x
こんばんは。
イマサラですが、やっとラットマン読了しました。
半分ぐらいで止まっていたんですが、
最後は一気に読み進みました。
今年読んだ小説の中で1、2位を争う面白さでした。
教えて頂いてありがとうございました!
Commented by joenakamura at 2010-12-08 00:26
>えりさん
面白かったですよねぇ。道尾さんの小説はなかなかツボなものが多くいつも楽しんでます。「シャドウ」もおすすめですよ!