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必殺

暑いのは変わり無いが昨日よりは夜は涼しい気がする。

仕事の合間、youtube。
たまたま映画 「必殺Ⅲ 裏か表か」のワンシーンに辿り着いた。1986年の映画。
藤田まこと演じる中村主水が活躍する「必殺仕事人」シリーズの劇場版で、
兄がこのシリーズが好きだった影響で当時テレビで僕もよく観ていた。
(今もこのシリーズはジャニーズのアイドルが出演してたまに放送されているらしい)

時は江戸時代、弱者の晴らせぬ恨みを金を貰いひっそりと成し遂げる「仕事人」。
仕事人たちは昼間は普通の稼業をひょうひょうと営みながら、夜更けになると非情な復讐者となる。

この必殺シリーズは72年に池波正太郎作の『仕掛人・藤枝梅安』を基とした「必殺仕掛人」が最初で主役の梅安は緒方拳が演じていた。
誰にも裁けない悪党を独特の方法(素手で首の骨を折る、カンザシで首を一突き、組紐で首を吊るす等々)で暗殺する、という胸のすく設定で人気のでたこの番組はシリーズ化され「必殺仕置人」(主演:山崎務)、「助け人、走る」、「必殺からくり人」など大きな設定は変わらぬまま名前を変えながら続いていく。(中村主水は73年の2作目「必殺仕置人」から出演しないシリーズもありながらずっと登場している)

ちょうど僕が見だしたのは中学生頃。「新・必殺仕事人」の頃だろうか。
長く続くシリーズの為、視聴率低下を防ぐために様々なテコ入れをされたこのシリーズは、いつしかそのダークな設定とは裏腹にユーモラスな演出が多くなっていった。
仕事人としては手練の中村主水だが、昼間はダメダメな奉行所の役人。
彼が妻と姑に尻に惹かれる滑稽な場面はユーモラスをこえアットホームコメディのようにもみえた。
その頃、仕事人として出演した中条きよし、三田村邦彦、京本政樹らの人気にあやかったような決まり切った演出。(大体終わり15分頃に「仕事」がはじまり、問題なく仕事を終えチャンチャン!といった感じ)あえて人気を維持するために水戸黄門のようなワンパターン。
それの延長線上に映画も2作作られそれなりにヒットしたようだ。

しかし、このシリーズの三作目は様相をガラリと変えた。
影の深い独特な美しい画面を作ることで著名な工藤栄一監督作(数々の必殺シリーズの演出にも参加している)のこの「裏か表か」はユーモラスな部分はほとんど影をひそめ、徹底的に中村主水を追い詰めるハードボイルドな作品となった。
兄から「やばい」と話を聞き、映画を見に行った自分だが、そのシリアスすぎる作風に度肝を抜かれたものだった。
終盤の仕事人達と悪人達との大抗争ではテレビでみせたカッコイイ殺陣は身をひそめ、とにかく生きのびる為に醜態をさらしながらも棒や剣をふりまわす生々しいものだった。
仲間達は無残に殺され(仕事人仲間役の一人で出演していた笑福亭鶴瓶は首を切られ、さらし首となる、というような残酷な描写もあった。)傷だらけになりながら必死の形相で刀を振る主水のかっこいいこと。

と言う訳で、自分の中で「必殺・中村主水」といえばこの作品に他ならないのだ。
久々にyoutubeで見た訳だが、またまた手に汗握ってしまった。






ついつい熱くなってすみません。。。

敵役が伊武雅刀氏っていうのも堪んないのです。





さて


明日は朝からHMVで歌います。
来られる方は是非!
http://d.hatena.ne.jp/sokabekeiichi_news/20100817/1282055133
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by joenakamura | 2010-08-18 23:28 | 映画 | Comments(0)