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いくつかの旅の未完の物語

昨夜、夜半からDVD鑑賞。
ミヒャエル・ハネケ監督の2000年作の「コード・アンノウン」。
いつもの神経を逆なでするような衝撃的な描写は影をひそめ、とある些細な出来事を発端に拡散していく3つの家族、1組の恋人たちの群像劇が進んでいく。
タイトルと共に現れるサブタイトル「いくつかの旅の未完の物語」。
まさにその通りに映画は何処にも辿り着かず、カタルシスのないワンショットを多用した120分余りは、様々なヒントを散りばめながら唐突に放り投げられて終わる。

ハネケの「隠された記憶」にも主演していたジュリエット・ビノシュが、またもや深い演技をみせる。(こちらの作品のほうが制作が早いので今作で彼女を評価したハネケが再度「隠された・・・」で起用したのだろう。)
見終わった後、まず「一体なんだったんだ」と疑問符が浮かび、じわじわとボディブローのように人間の悲哀が立ち昇ってくる。
「人と人とはわかりあえないのだ」という途方もない悲しさ。

謎ときや回答を求める人には全く不向きな映画だが、時間が経つほど染みてくる作品。
好きです。やはりハネケは自分にしっくりくる。




今夜は仕事後、この間バビロンのドラムでも活躍してくれた北山君がギターと歌をつとめる「MIAMI」のライブを見に行く。
しっとりとした甘いメロディ、歌声と、ザラっとしたビターな感覚。初見だったけどとても良かった。
さっそく出来たばかりのファーストアルバムを今聞いている。シンプルでこれまたいいじゃないですか。
人のこういうの聞いちゃうと、曲が作りたくなってくる。
作ります。
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by joenakamura | 2010-11-09 23:21 | 映画 | Comments(0)