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バンク

急な冷え込みにぶるっと襟を立てる。
久々の雨。
自転車ででかけた仕事場から帰りは久々に電車で家に帰る。
電車に乗るのが新鮮で楽しい。ついつい色んな人達を眺めてしまう。
あの人は何の帰りかな、あの人は何処へいくのかな、なんであんな悲しい顔してるのかな、とか。

夜半から角瓶の水割りを飲みながら、気がつけば見てしまっている「お願いランキング」を傍目にDVDで映画鑑賞。
今夜は観たのは2009年作の「ザ・バンク 堕ちた巨像」。
国際銀行が秘密裏行う悪事を追う正統派のサスペンス映画。
物語を追うだけでなく、もう少し人物の過去なりを掘り下げたらもっとよかったな、と思いながらもグイグイひきこまれ2時間飽きずに楽しめた秀作。中盤の美術館の銃撃戦はここ最近みた中でも上位ランクの名シーンだと思う。
出演は「マルホランド・ドライブ」からずっと贔屓のナオミ・ワッツ、そしてクライヴ・オーエン。無骨な顔をした英国俳優の彼はスパイク・リー監督の素晴らしいサスペンス「インサイド・マン」を見て気になっていたが、今回も硬派な演技で魅了してくれた。日本人でいえば役所広司氏と宇梶剛士氏を掛け合わせたような雰囲気。
そして、いぶし銀なサイドマンを演じたアーミン・ミューラー=スタールがまた良かった。ナオミ・ワッツも出演したデヴィット・クローネンバーグ監督の傑作「イースタン・プロミス」でも優しい顔の奥に凶暴さを含ませたロシアマフィアを演じていたけれど、ほんと善良そうで闇をもった演技がたまらなくいい。
しかしこの映画、原題は「The International」というのだけれど、もうちょい良い邦題はなかったものか。邦題は当たればすごくグっとくるけど、外れるともうどうしようもない気分になる。映画じゃないけどストーンズの「You Can't Always Get What You Want」を「無情の世界」としたのは最高の和訳だと思う。


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by joenakamura | 2010-11-16 01:39 | 映画 | Comments(0)