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TWO TRIBES

昨夜は生業の為、まる一日深夜まで職場ビルで過ごす。
合間に待ち時間があったのでDVDで映画「第9地区」を観る。
「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンがプロデュース、若干30歳のニール・ブロムカンプのデビュー作のSF映画だ。
南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現。難民として地球に受け入れられた「エビ」似の宇宙人、数万人は「第9地区」という隔離場所に移り住み地球人と共存することになる云々、という物語。
「え?なんで?」と突っ込みどころ満載の内容ながら、モキュメンタリー(架空のドキュメンタリー的な演出法。)風なカットを交えたり、ジャパンアニメのようなロボット(パワードスーツ?)戦闘シーンありと矛盾を蹴散らすほど面白かった。よく出来た漫画映画をみたような爽快感。
ややグロいシーンも多いのでそういうのが苦手な方はご注意を。
今作はもともとニール・ブロムカンプが自主制作で作った「アライブ・イン・ヨハネスブルグ」という短編を長編化したものらしい。動画サイトで見つけて観てみたら、これまた面白い。長編化したくなるのもうなづけます。




異性人が地球に住み着く、という設定を聞いて思い出したのが1988年の「エイリアン・ネイション」という映画。
この映画は最初から30万人宇宙人が移民として地球に移り住んでいる、というのが当然の設定として始まる。彼らは「第9地区」のように隔離されず、通常の町の中に普通に生活し、通常の職業にも就き溶け込んでいる。内容はといえば地球人の刑事と宇宙人の刑事がコンビを組んで活躍するというバディムービーで、よくあるこのジャンルの設定「新人デカとベテランデカ」がぶつかり合いながらも心を通わせていく、、、なんて設定がこの映画では「地球人」と「宇宙人」という設定に成り代わっている。
この宇宙人達は、腐ったミルクを飲むと酔っ払う、という特徴を持っていて馬鹿馬鹿しくも面白いなぁと思った覚えがある。(「第9地区」の宇宙人は「キャットフード缶」が好物という設定だった。)



こういった地球人と異性人が同居する、というモチーフは、地球上での種族間の軋轢を基にしているのは明白であるが、この流れで「ネヴァー・エンディング・ストーリー」「U・ボート」で著名なウォルフガング・ペーターゼン監督の「第5惑星」(1985)という映画がある。
とある未来、戦争を続ける地球人と異星人ドラコ星人。戦争の最中、劣悪な惑星に不時着した地球人とドラコ星人が生き延びる為に協力し合い、やがて友情を育てていく、、というもの。
「愛と青春の旅立ち」でアカデミー助演男優賞を受賞した黒人俳優ルイス・ゴセット・ジュニアが全編特殊メイクでドラコ星人を演じることで話題にもなった。
主人公の地球人を演じるのは白人俳優のデニス・クエイド。メイクで姿を変えているが、あからさまに「白人」と「黒人」の姿を投影しているのは明らかだ。



お互い違い種族でも心は通じあえると思うんだけど、現実はそうもいかない模様。
なんとか皆仲良くしてもらいたいものです。

種族間の戦いといえば、80年代初頭、2大国の大統領と書記長がとっくみあいの喧嘩するこのビデオ、面白かったな。
FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD 「Two Tribes」

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by joenakamura | 2010-11-26 11:47 | 音楽 | Comments(0)