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メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

DVDで「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」を鑑賞。
2005年米。俳優トミー・リー・ジョーンズの初監督作。彼は主演も務めており、脚本は「アモーレス・ペロス」「21グラム」等のギレルモ・アリアガが担当している。
カンヌ映画祭で男優賞(トミー・リー・ジョーンズ)と脚本賞を受賞。
アリアガらしく前半は時間軸が切り刻まれて物語が進行するが、後半はうって変わってロードムービー風な流れとなる。


アメリカとメキシコの国境地帯。
メキシコから不法入国したメルキアデスが国境警備隊のマイクの誤射により射殺されてしまう。
マイクは死体を土に埋め隠そうとするが、野生のジャッカルに掘り起こされて事件が発覚してしまう。
不法入国者という事で警察は犯人が発覚したにもかかわらず事件とはせず、再度メルキアデスは埋葬されてしまう。
メルキアデスと親友であったカウボーイのピート(トミー・リー・ジョーンズ)は、生前彼が「自分が死んだら故郷のメキシコのヒメネスに埋葬して欲しい」と口にしていた事を実現しようと、犯人マイクを拉致し埋葬されたメルキアデスの遺体を彼に再度掘り起こさせ、馬に遺体を積み3人で国境を越えヒメネスを目指す。


共演陣は、
マイク役にはつい先日見たばかりのコーエン兄弟の「トゥルー・グリッド」で敵役ネッドを演じていたバリー・ペッパー、
馴染みのカフェの中年ウェイトレス役に、今作と同じく国境地帯を舞台にした「フローズン・リバー」で注目を浴びその後2010年の「ザ・ファイター」でアカデミー助演女優賞を獲得したメリッサ・レオ。
マイクの妻役はテレビドラマ「マッドメン」で脚光を浴び、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」でエマ・フロストを演じていたジャニュアリー・ジョーンズが初々しく演じている。


遺体を積んで旅をするというおかしなシチュエーションはどことなくコーエン兄弟を思わせもするが(彼らの作品のようなユーモアは皆無だが)、この作品後、トミー・リー・ジョーンズが彼らの「ノー・カントリー(原題: No Country for Old Men)」に出演しているのは何か関係があるのかもしれない。

感想としては、生前のピートとメルキアデスの友情の絆がもう少し描かれていればなぁと思ったけれど、国境を舞台とし、アメリカとメキシコ、生と死、男と女(夫婦)等といった「境界線」を描いたロードムービーとしてなかなか楽しめた。初監督のジョーンズの乾いた演出も良かったと思う。(少しあっさりしすぎな気もするが)

しかしトミー・リー・ジョーンズ見てるとどうしてもCMの「宇宙人ジョーンズ」が浮かんできてしまうのが困った所か。



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by joenakamura | 2011-11-11 10:55 | 映画 | Comments(0)