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家族八景

筒井康隆氏の「火田七瀬シリーズ」1作目として知られる小説「家族八景」が再びドラマ化されると言う事で、昨夜の深夜放送されたものを呑みながら鑑賞しました。
詳しくはwiki→http://ja.wikipedia.org/wiki/家族八景

この「家族八景」、以前京都のガケ書房でライブの際に好きな本をあげて欲しいと言われた際、本書を取り上げたほど僕は長年の大ファンで、胸を膨らまして見たのですが・・・
面白い事は面白かったのですが、何とも変な感触が残る気分になりました。

1972年に書かれた本書の世界観は、時代からして多分に男性的な視点で世界観が描かれています。(女性が性的な対象であることの強調であったり[それがツツイ的ではあるのですが]、3作目の「エディプスの恋人」では七瀬が母性の象徴になってしまうのも非常に男性目線であると思います。)
そして当時は衝撃的であったテレパスである七瀬が心を読む事で暴き出す「一見普通に見える人間(家族)が実はトンデモナイ奴らだった」と言う設定。
そんな世界観が、女性が精力的に生きる現代、「一見普通の人間」が凶悪な事件を繰り返す現代ではあまりインパクトを感じさせなかったように思えてしまいました。
今作に影響を受けたであろう様々なフォロワー達の作品目を触れているせいもあるかもしれません。
今回のドラマ版も70年代が舞台のようですが、もっとテッテー的に昔の時代である演出だったら少しは違って感じたのかもしれませんが。


僕的には小説版は人間の心の奥の内臓をさらけ出す「ホラー」のような趣がありました。
小説だからできたであろう「人の心の声」が見える(聞こえる)描写を視覚的に映像化するには、今回のドラマのように一種コメディ的に演出する(吹き出しのように頭の中の映像が見える、心の中をつぶやいている時は全裸に見える)のは効果的ではあるのですが、どうもヘンテコな(ツツイ的なスラップスティックさとは別物のコントのような)コメディを見ている気になってしまいました。(僕は演出の堤 幸彦氏の作品を全然知らないので余計に違和感があったのかもしれませんが)滑稽だけどおっかない、という雰囲気が無いというか何と言うか。
思い入れがある作品なだけ、自分の頭の中で具現化され過ぎているせいもあるんですけどね・・・(自分的に未だ映像化されてしっくりするものがないので。それぞれ面白いんですが。)

まぁ好き勝手に感想を書きましたが、きっと毎週見ちゃうんだろうな・・・


こちらは2010年に映画化された七瀬シリーズ2作目「七瀬ふたたび」




個人的にはミヒャエル・ハネケが監督して、モノトーンで痛々しいくらいまでにヘビーにした感じみたいのが観てみたいです。有り得ないけど(笑)

今週末よろしくお願いします。
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■1月28日(土)
「タカダスマイル&nano企画「思春期暴走vol.3」」
会場:京都二条nano 
出演:中村ジョー / ゆーきゃん / 加納良英(and Young...) / 町田直隆 / タカダスマイル /
OPEN/START : 18:30/19:00
CHARGE : Ad 2,000yen/Door 2,300yen(Drink別)

チケット予約
会場nanoのHPからのメール予約、
もしくはticket@joenakamura.comまでメールください。
件名を「1/28中村ジョーライブ予約」とし、お名前、枚数、ご連絡先を明記の上送信ください。
返信をもって予約完了です。
前日27日24時まで受け付けます。(先着オマケで未発表曲のCDRがつきます)
お気軽にメールください。
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by joenakamura | 2012-01-25 13:49 | 映画 | Comments(0)