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スモールタウンマーダーソングス

ネットでの評判が気になって、2010年のカナダ映画(日本では未公開)「スモールタウンマーダーソングス」をDVDで鑑賞。

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キリスト教の一派メノナイト教徒が暮らすカナダの小さな田舎町で全裸の女性の遺体が発見されます。その事件を調査するのは警察署長の中年男、ウォーリー。彼はかつては「暴君」といわれるほどの暴力的な男であったようですが、今ではメノナイトの洗礼を受け「俺は変った」と自負しています。事件を調査していくうちに、彼の中で葛藤が首をもたげていきます。

全裸の女性死体と片田舎の町、といえば思い出すのはリンチの「ツイン・ピークス」ですが、今作はまったくミステリーな要素もなく淡々と進んでいきます。パキっとしたアングルの映像はちょっとリンチを思わせなくもありませんが、凄く綺麗で好みでした。
さりげないユーモアの描写も上手で、それが物語をよりリアルにしていた気もします。(ウォーリーの奥さんが殺人事件の内容には気を止めず、遺体が下着を履いていなかった事にばかり執着する所とか、町のお婆さんが何度もクッキーを薦める所とか)

要は今作、タイトルからミステリーやサスペンスを思わせますが、時折画面に現れる聖書の引用が示す通り、暴力的な欲望を宗教の力を借りて再生しようとする男の物語なのだと思います。(ドーンとテキストが画面に浮かぶのは少々ウザかったですが)
75分と短いので緊張感も途切れず良かったです。
派手な所はまったくないので、そういうのが苦手な方は寝ちゃうかもですが、自分は好きですね。




ウォーリーを演じるのはピーター・ストーメア。コーエン兄弟の「ファーゴ」で演じたチンピラが僕には印象的ですが、眼鏡と髭のせいで言われないとわかりませんでした。
おさえた演技が素晴らしいです。彼のファンなら間違いなく必見でしょう。


町のお婆さん役でジャッキー・バロウズが出ていたのも嬉しい所。
僕にとっての彼女は「アボンリーへの道」のヘティ・キング叔母さん。
今作が彼女の遺作となってしまったようです。R.I.P

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ライブもよろしくおねがいしますね。

2012年6月23日(土)
「Harmony Grits #18」

会場:福岡ジュークジョイント http://juke-records.net/jukejoint/index.cgi
出演:中村ジョー / カンバス
DJ:松尾宗能 / 長瀬五郎 / 井上雄介
開場:20時 開演:20時半
チャージ:1500円+ドリンク500円

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2012年7月7日(土)
「中村ジョー3rdアルバム「風船と口笛」リリースパーティ」

会場:下北沢カラードジャム http://www.coloredjam.com/
出演:中村ジョーグループ(中村ジョー、伊賀航、藤原マヒト、北山ゆう子、松本千重、おきょん) / 福岡史朗&フリル
開場:18時半 開演:19時
前売:2500円(ドリンク別) 当日:2800円(ドリンク別)
チケット予約受付中!! ticket@joenakamura.comまで
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by joenakamura | 2012-06-16 22:11 | 映画 | Comments(0)