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海を飛ぶ夢

先日、DVDで2004年のスペイン映画「海を飛ぶ夢」を鑑賞。
25歳で事故で全身不随になった実在の人物、ラモンの伝記を生涯を映画化したもの。
全身不随の主人公と言う事で、2007年のフランス映画「潜水服は蝶の夢を見る」のようなシチュエーションを想像したが(こちらも自伝が基となっている)、「潜水服…」の主人公ジャン(元雑誌ELLEの編集長)が事故にあい不随になった後、動かせたのは左瞼のみだったのとは違い、ラモンは四肢は動かせないものの首から上は動かせ会話も出来る。そんな彼が自らの命を絶つべく[尊厳死]を求め、周りの人々を巻き込みながらも奮闘していく物語。アカデミー外国語映画賞受賞。

監督はアレハンドロ・アメナーバル。
監督2作目の「オープン・ユア・アイズ」で脚光を浴び(後ハリウッドで「バニラ・スカイ」という名前でリメイクされる)、その後も毎作テーマを変えながらも良作を撮り続ける監督の一人。僕も「オープン・ユア・アイズ」をたまたま見てすっかり魅了され、その後デビュー作の「テシス」を観てすっかり虜にされた口だ。彼は劇中音楽も手掛けている。

主演は、今やすっかりハリウッドスターになってしまったハビエル・バルデム。
自分にとって彼は「ノー・カントリー・フォー・オールドメン」の殺し屋シガー役が強烈だ。
撮影当時35歳だった彼は特殊メイクで50歳のラモンを演しているのだが、最初は彼と気づかない程の自然な老け姿でびっくりした。これだけでも観る価値があり。
スペインのアカデミー賞ゴヤ賞の常連でもある彼のおさえたの芝居はさすがにさすがに素晴らしかった。

淡々とすすむ、感動させようというイヤラシさが感じられぬ演出がとても良い。
それだからこそラモンと、彼を取り巻く人々の姿が余計に胸を打つ。いい映画だった。
ほんと、この監督、毎回ジャンルを変えながらもいい作品を作るよなぁ。。(2001年のホラー映画「アザーズ」だけはちょっと拍子抜けした所もあったけど)



ハビエル・バルデム、次作は007シリーズ最新作「スカイフォール」での悪役だそう。楽しみ。
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by joenakamura | 2012-07-02 21:18 | 映画 | Comments(0)