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カテゴリ:「Blue Box」制作小話( 5 )

Blue Box制作小話(5)最終回

2006年4月発売の私のソロ1作目「Blue Box」の制作小話 その5(最終回)。
その1はこちら
その2はこちら
その3はこちら
その4はこちら


全11曲のアルバム「Blue Box」ですが、簡単な曲解説をもって小話を終わりたいと思います。


1.Blue Box
その1で書いたようにプリプロテイクをOKとしたタイトル曲。
元は宅録で作ったうちの一つでアルバム内で3番目に古い。
コレまでほとんど使っていないメジャーセンブスを使ったメロウなムードの曲を書いてみようと思い作ったもの。
2番の歌詞は映画「ロストハイウェイ」のオープニングのイメージ。


2.幽霊列車
1曲目「Blue Box」と同じくプリプロテイクをOKとした曲。
JOEYのアルバム「VOID」に収録の「骸骨自動車」の続編として考えた。
タイトルはハッピーズ後期の未発表自作曲「幽霊の森」という曲からインスパイアされた。


3.夜の雫
自分的に例の無い、メロウなシティポップ調で当時珍しく恋愛をテーマにして書いたもの。こちらもメジャーセンブスを使って書いてみたかった1曲。


4.スターダスター
7曲目の「ハードコア」10曲目の「サニーノバ」と同じく、スキャットをサビにしようと考えた1曲。在るのだか無いのだが分からない事を考えながらも哀しく星空を見ているようなイメージ。タイトルは映画「星くず兄弟の伝説」からもじった「星くず野郎」の意味。


5.ナイトライド
東高円寺U.F.O.クラブのオムニバス「VA / U.F.O.CLUB TOKYO JAPAN vol.3」に提供する為に書いた1曲。オムニバスではカセットMTRで深夜U.F.O.クラブにて西君と2人で録音したローファイなもの(ドラムも自分)だったが、それに比べるとポップになっている。タイトルは米国TVドラマ「ナイトライダー」から。


6.からっぽの青春
もともと2003年位には出来ていた最も古い曲で、ローズレコードのオムニバス「私たちの音楽 vol.1」にて録音。これはアコギとパーカションのみだったが本作ではバンドアレンジ。
上京した学生が空虚な青春を過ごすお話。これの続編がセカンド「SWEET HEAT」収録の「スカム」。


7.ハードコア
ぼんやりした物事の中、正解はわからないけど、きっと見えない確固たる「硬い核=ハードコア」があるのだろうという歌。60年代ポップス風にしたかった。左右のパンが途中で入れ替わるのはミックスした曽我部君のアイデア。


8.ワイルドローズ
ローズレコードの事務所で曽我部君に「渋谷を薔薇で満たすような曲を作ってよ」(多分)と言われて書いてみたフリーソウルテイストの曲。「真っ赤な羽根に世界中の地図と黄金の瞳を瞬かせたハチドリ」という一節は自分的会心の一行。


9.SLOW OUT
「SLOW OUT」とは当時ダンスシーン流行っていた「チルアウト」というジャンルのネーミングから思いついた造語。ゆっくりと出て行くといった意味。
当時好きになりはじめたスロウコアに歌謡曲をプラスしたような曲を作りたくて書いたもの。


10.サニーノバ
ソロ活動をはじめようして最初に作った曲(元々は宅録。根つめて作ったデモだったので愛着がある)。
歌詞は元々適当な英詩で作っていて、始まりの「サニーノバ」だけ残して、それにあわせ作成した。


11.KOKORO
JOEYのアルバム「VOID」収録の「右へ曲がるカーブ」のような長めの物語調の曲を書こうと思い作ったもの。作成時はもうひとつメロディがあったが割愛した。
歌詞に登場する片目の猫は、あくまで想像上のものだったが、後日隣の公園に片目の猫が住み着いてる事を知って驚愕した。






しかし、こうして改めて聞くとなんとスキャットの多いアルバムよ・・・

Blue Box制作小話、ご愛読ありがとうざいました。
では5/29にお会いしましょう。


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中村ジョー1stソロアルバム「Blue Box」リリース10周年記念ライブ

5月29日(日)at 下北沢lete
Open 14:00 / Start 14:30 ※午後の開催です!
Charge 予約 \2,000 + drink / 当日 \2,300 + drink

ご予約は以下から(定員がありますのでご予約おすすめします)
http://www.l-ete.jp/live/1605.html#d29



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by joenakamura | 2016-05-27 16:57 | 「Blue Box」制作小話 | Comments(0)

Blue Box制作小話(4)

2006年4月発売の私のソロ1作目「Blue Box」の制作小話 その4。
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2月に録音を終え、その後はジャケットなどの制作作業。
家人に写真を撮ってもらいデザインは自分で担当。はるか昔にジャケデザインをした事はあったが、その頃は写植を使っていたのでPC作業で四苦八苦した覚えがある。

ジャケの写真のロケ地は城南島近辺。
裏ジャケ写真のしかめっ面は上着を脱いで寒かったからと思われる。
かなり大量に写真を撮ったのだが保管していたPCが破損でデータ取り出せず。無念。

そして4月の後半にリリースされ、渋谷タワレコではPOPも作ってくれるという有難さ。
レコ発ライブは中村ジョーグループで5月に開催。ゲストはChocolat & Akitoさん。あれから10年と思うと実に感慨深い。

このアルバムを出したおかげで北海道や広島、姫路、青森、仙台、新潟、九州、沖縄など色んな所へ行けた。ハッピーズ、JOEY時代は遠征なんて大阪、名古屋くらいしなかったのだがソロになって身軽になれたからか。その節は皆さん有難うございました。
特に北海道遠征の時はブルーボックスにちなんだ青い大きな箱を使ったかっこいいフライヤーを作ってもらってとても嬉しかった。以下2007年のライブのフライヤー。

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さて次回は" target="_blank">最終回。全曲簡単に解説します。5/29よろしく。

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中村ジョー1stソロアルバム「Blue Box」リリース10周年記念ライブ

5月29日(日)at 下北沢lete
Open 14:00 / Start 14:30 ※午後の開催です!
Charge 予約 ¥2,000 + drink / 当日 ¥2,300 + drink

ご予約は以下から(定員がありますのでご予約おすすめします)
http://www.l-ete.jp/live/1605.html#d29
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by joenakamura | 2016-05-26 11:42 | 「Blue Box」制作小話 | Comments(0)

Blue Box制作小話(3)

2006年4月発売の私のソロ1作目「Blue Box」の制作小話 その3。
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録音作業が終わったのは確か2006年の2月25日。(ダビング作業はその後だったかもしれない)
ほぼ寝ないで翌日は難波ロックライダーで開催のサイクロンズのレコ発にソロで出演。
そのまま朝まで打ち上げに参加し、新幹線で帰る最中、車内のトイレの前で貧血で倒れたのは苦い思い出だが、同じ車両にTHE MODSの面々がいたのが嬉しかったのでOKとする。

録音後、すべての曲を一通り聞く中で「Blue Box」と「幽霊列車」は荒削りながらも勢いがあったプリプロのテイクを使用する事にした。「Blue Box」は音の定位が若干寄っていたのだが、全体の情感がこちらのテイクの方が良かったのである。
録音作業のエンジニアはサニーデイ等をてがけた吉満ひろゆき氏だったが、ミキシングは曽我部君が担当。
アナログ風味を増幅する為に、プロツールで録音した音源をカセットMTRに通しての作業だった。
最終ミックスを聞きに下北の一番街を抜けた後にあった旧ローズレコードの事務所に行った時、自分は結膜炎になっていて目がよく開かずズタズタで、その時の光景は薄ぼんやりとしか覚えていない。今でもそうだが1月~2月と言うのはなぜかどうも調子が悪い。

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次回へ続く

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「Blue Box」10周年記念ワンマン弾き語り at 下北沢lete 5/29(日)14:00~詳細後日

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by joenakamura | 2016-04-08 14:24 | 「Blue Box」制作小話 | Comments(0)

Blue Box制作小話(2)

2006年4月発売の私のソロ1作目「Blue Box」の制作小話 その2。
その1はこちら
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その4はこちら
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アルバムの制作は2005年の夏?頃にはじまったかと思う。
とりあえずプリプロ的に試しに録音してみようという事で、幡ヶ谷のスタジオ・テイク(現シュール)でドラムの北山ゆう子さん、ベースの伊賀航さんと曽我部君で簡易に「幽霊列車」と「Blue Box」を録音したのかと思う。
「KOKORO」も録ったような気がするが、当初の「KOKORO」にはもう一つメロディ展開があったのだけれど曽我部君の助言でそこを切り落とし、その後作り直したので、録ったとしてもそれは完全ボツテイクのはず。

このプリプロから数ヶ月が経ち、曲が揃った年末か2006年2月頃にアルバムとしての録音を開始。
メンバーは先述のゆう子さん、伊賀さんに加え、エレキギターで西君を加えた計4人にて、同じくいつもの幡ヶ谷テイクにプロツールスを入れてマイクを立て、パーテーションで区切っただけの中、キューボックスも使わずに、歌も同時に完全1発で11曲のベーシックを1日で録音。よくやったものだ。
確かこの日は物凄い嵐だったにもかからわず、録音が終わった後に暴風雨の中、新代田のバサノバにラーメンを食べにいって〆た気がする。元気だ。当時35歳。

その後、鍵盤等(西君担当)をダビングに2日ほど使い録音は終わり。
スタジオは今は無き代々木のステップウェイを使用。
このスタジオはハッピーズ初期に散々お世話になり、色々なエピソードがあるのだが、それはまた何時の日か。

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それから、制作小話(1)で行方不明と書いた「Blue Box」と「サニーノバ」の初期のデモ、
自分のサウンドクラウドにアップしてました。久々にアクセスして気づきました。失礼しました・・・

「Blue Box」初期デモ
https://soundcloud.com/joe-nakamura/blue-box-early-demo-version

「サニー・ノバ」初期デモ
https://soundcloud.com/joe-nakamura/sunny-nova-early-demo

次回へ続く

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「Blue Box」10周年記念ワンマン弾き語り at 下北沢lete 5/29(日)14:00~詳細後日

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by joenakamura | 2016-03-16 12:45 | 「Blue Box」制作小話 | Comments(0)

Blue Box制作小話(1)

2006年4月発売の私のソロ1作目「Blue Box」の制作小話 その1。
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そもそもなぜアルバム名が「Blue Box」かというのは、収録曲の「Blue Box」からだが、ではなぜその曲が「Blue Box」というのかには経緯がある。

「Blue Box」という曲が出来たのは2003年頃、ようやくソロの楽曲作りに手を出し始めた時期で、安価なDTMソフトを購入し宅禄で出来た1曲だった。(この時期に出来た「サニーノバ」と一緒にホームページでフリーダウンロードできるようにしていたが、そのファイルは現在行方不明。PCが壊れ、そのまま取り出せなくなった可能性大。自分でも再度聞いてみたいのだが残念。)

さて曲名が何故「Blue Box」という名前かというと、2002年に公開されたデヴィッド・リンチ監督の映画「マルホランド・ドライブ」からの引用である。

「ロストハイウェイ」が難解で、その後の「ストレイトストーリー」もらしくない。
自分的に氏の作品に興味が削がれてきた頃に観た「マルホランド・ドライブ」だったが、観終わって腰が抜けるほど感動し、何度見たか分からないほど感銘を受けた次第、その映画に夢中だった自分が、歌詞と曲が出来て、いざタイトルをどうしようと考えた時、映画内で向こう側の世界(現実の世界)へと誘われるシーンの鍵となる「青い箱」を拝借したのは当然の流れで、更に「忘れ去られた青春」とのダブルミーニングにもなると考え「Blue Box」という名前にした訳であります。

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盤面を真っ青にしたのも、単純に綺麗だからというのは第一として、マルホへのオマージュで「このディスクで何処かへ誘えるといいなぁ」という思いを込めて。
ああまた「マルホランド・ドライブ」観かえしたくなってきた。


次回へ続く シレンシオ…

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「Blue Box」10周年記念ワンマン弾き語り at 下北沢lete 5/29(日)14:00~詳細後日

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by joenakamura | 2016-03-15 15:36 | 「Blue Box」制作小話 | Comments(0)