J O E N A K A M U R A B L O G

カテゴリ:音楽( 476 )

ライブ記録(17.12.07)

寒い。冬だと思うにはまだ早いので、これは「秋の突然変異だ」と思いつつも、今日は持ってるコートで一番防寒できるN3Bコートを着てしまった。
しかし、このN3B、大分見窄らしくなったが、アメ横で買ってからもう15年以上着てるんじゃないか。丈夫でありがたい。

一週間以上経ってしまったが、先週の木曜12/7は下北沢の風知空知でリトルイーストウッズでライブでした。共演はノアルイズレコード店主の阿部さん率いるブラインド・レモン・サワーでDJはカントリー田村さん。
数度見ているブラインド・レモン・サワーは、シャッグスジャンデックサン・ラを演奏しているようなアウトサイダーミュージックで、アシッドで呪術的なのにホンワカしているという不思議なサウンド。脳がクラクラしてくる。
カントリー田村さんのDJはセンスの良いロック選曲で気持ちよし。若い頃バンドでハッピーズをカバーしてくれた事があるそうで、そう聞いて嬉しかった。

さてリトルイーストウッズは今回は初の中村、青芝、おきょんの3人編成。
イーストウッズ曲に加え、本家ではやらないカバーも演奏。青芝さんコーラスも交えフォーキーな趣で好きな感じで演奏できた。
今回の新カバーは1972年のアメリカのヒット曲「名前のない馬」と、映画「はじまりへの旅」の劇中で、子供たちが演奏するガンズの「Sweet Child o' Mine」があまりに素敵だったので、歌ってみたくなって急遽セットに加えてみた次第。

以下セットリスト
・書割の街(イーストウッズ)
・ダウンタウンのルージー(イーストウッズ)
・秘密と嘘(イーストウッズ)
・名前のない馬(アメリカのカバー)
・何処へいっても(山口冨士夫のカバー)
・Sweet Child o' Mine(ガンズ・アンド・ローゼズのカバー)
・さよならだって素敵なもんさ(イーストウッズ)
・君は馬鹿だな(イーストウッズ)
・バイバイシティライツ(イーストウッズ)

EN
・Gimme Little Sign(ブレントン・ウッドのカバー)

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写真はカミちゃんから。


終演後も楽しく飲んで良い木曜日でした。
今年も風知空知、お世話になりました。来年もよろしくお願いします。

年内、実は何かライブありそうではありますが、ちゃんと決まり次第お知らせします。
来週の12/22(金)に高円寺グリーンアップルでの「HCTN Loung」で忘年会的にマンガレコード持って行って流したりします。ノーチャージ、キャッシュオンです。

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by joenakamura | 2017-12-15 12:28 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(17.12.03)

12月3日の日曜は渋谷喫茶スマイルでソロ弾き語り。
共演は同い年の旭荘201のクラゴン(倉谷和宏)と無頼庵、そしてdodo special。
dodo spcialのドラムは喫茶スマイルでも働く北山君で彼も同い年。そんな訳で何だか同窓会気分の晩であった。

久々に見たクラゴンは氏のガットギターと旭荘の磯野君のエレキでの2人編成で始まり、最後はドラムと更にギターを加えた4人での演奏。かっこよかった。
続く無頼庵<堀内君はソロでの演奏で相変わらずの圧倒的な歌声。しかしバブルバス時代からの長い付き合いだ。
続く自分は同世代が多いのでついつい何となくリラックスして曲順もその場で決めての弾き語り。
順不動だが確か以下のセットリストかと。間違えてたらすみません。

・幽霊列車
・からっぽの青春
・フリーキー(ハッピーズ)
・ワンダリング
・君は馬鹿だな(イーストウッズ)
・Bye Bye シティライツ(イーストウッズ)
・KOKORO
・スカっとさわやか(ハッピーズ)

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写真は藤沢さんより頂きました。

僕の後はdodo special。以前内田さんと不知火君の2人での「dodo」とは吉祥寺イチベーで共演したのは記憶に新しいけれど、バンド編成のdodo specialとはかなり久しぶり。歌謡的でもあり、AORも塗したポストロック的でもある不思議なロックサウンドはとても素敵で、遅ればせながら16年6月に出たアルバムを購入しました。


終演後は同世代の仲間とハイボール飲みながらただただ談笑。
皆元気で飲める幸せを感じながら、まだまだ面白いことやろうと心に誓う。曲書こう。



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by joenakamura | 2017-12-09 19:40 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(17.12.02)

先週土曜日12月2日は、幡ヶ谷ヘビーシックでのイベント「TEENAGE SHUTDOWN!! -E.S.P-」に参加。
9月のUFOクラブでの「BACK FROM THE GRAVE RETURNS」の共演再び、と言うことでヤングガールズガレージパンクバンド、ザ・ハイマーツのゲストで歌わせてもらった次第。

ハイマーツとは、前回もやったザ・モップスの「I'm Just A Mops」、ビーバーズの「Why Baby Why」、そしてハッピーズの「僕のベイビーは何処へ?」を新たに加えた3曲を共演。ハイマーツ、ヤングなのに相変わらず素晴らしい。このまますくすくと育っていただきたい。そしてまた機会があれば共演したいな。
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写真はツネグラムサム氏より。

「僕のベイビーは何処へ?」ザ・ハイマーツ+中村ジョー


そして今回はサプライズ共演で、ヤングパリジャンとゆらゆら帝国のカバー「ドックンドール」を披露。さすがにヤンパリが演奏すればグリッター度がグンとあがる。
ツネグラムサム氏とのデュエット、ほんと楽しかった。こちらもまた是非とも再度ご一緒したい次第。

「ドックンドール」ヤングパリジャン+中村ジョー



実は出るのも来るのも初めてだった幡ヶ谷ヘビーシック、お客さんも沢山来ていてとても居心地が良かった。今度は普通にお客でライブを見にいこう。


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by joenakamura | 2017-12-06 16:09 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(負け犬ナイトラスト&17.11.26)

先週の土曜25日は、渋谷喫茶スマイルで毎月開催のカオスイベント「負け犬ナイト」の11回目(Vol.0があったので実際には12回開催)にして涙の最終回。
いい大人が溜まって、酒を飲み、好きな音楽を選曲し、たまにライブをする自由気まま(過ぎる)イベントでしたが、僕はマンガのレコードを集めだすきっかけにもなったり、何をやっても許されるような雰囲気は実に居心地のよいものでした。そしてイベントの最後は皆で「サライ」を合唱。最後まで狂気と混沌に満ちていました。
主催のカミちゃん始め、レギュラーDJの皆さん、遊びにきてくれた皆さん、楽しい時間をありがとう。また何時の日か復活する日まで。。。


翌26日に日曜日は、中野JET BARにて元マグースイムの野戸久嗣君のソロアルバムリリースを祝してのイベント『UhVanNoiz vol.6』に出演&選曲。
オープン直後の僕の選曲は珍しくマンガは封印して、60年代洋楽やR&Bなインストなどを流し、ケンティのエレキ弾き語り。久しく自分エレキ弾き語りしてないけど、見てたらちょっとやりたくなりました。
野戸くんのナイスな選曲後に僕の弾き語り、そしてケンティの軽やかなDJを挟み、最後はメインの野戸君の12弦アコギでの弾き語り。
ラストは3人で野戸くんのアルバムから僕が作詞とコーラスで参加している曲「流砂」とギャートルズのED「やつらの足音のバラード」を演奏。
機材のトラブルなどもありバタバタしましたが、無事になんとか宴は終了。濃厚な晩となりました。
遊びにきてくれた皆さん有難うございました。

それにつけても野戸君のソロ1stアルバム「SOUL ADDRESS : WAH MEMORIES」は名盤ですので是非とも皆さん、ゲットしてください。
ジャケデザインはケンティ担当です。
現在ディスクユニオンで通販できますよ。


さて僕の弾き語りは、6曲。
最近ウンウンとうなって作り続けてる新曲の中でようやく歌詞のかけた「ワンダリング」という曲を初披露。新しい曲を初めて歌うのは相変わらず緊張します。

<セットリスト>
1.女心と秋の空(ハッピーズ)
2.ワンダリング(ソロ新曲)
3.君は馬鹿だな(イーストウッズ)
4.窓辺の露(ソロ)
5.Bye Bye シティライツ(イーストウッズ)
6.KOKORO(ソロ)

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新曲作り、今後も精進いたします。写真は佐藤レーチンさんより。


次回ライブは12/2に再びハイマーツのゲストでGS等を数曲歌います。ぜひ。
詳しくは↓

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by joenakamura | 2017-11-29 11:07 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(17.10.11)

気づけばあれから10日も経ってしまった。
10月11日の水曜日は年内で閉店する新宿JAMにてイーストウッズ企画のライブ。
新宿JAMといえば、若かりし20代前半、ザ・ハッピーズ(当時は阿佐ヶ谷ハッピーズ)で初めてライブハウスオーディションを受けた箱で、そこでヘアと出会い自分の人生が変わった(狂わされた)感慨深い場所。
積もる思い出は山ほどあれど語っていたら延々とキリがないので先に進む。その頃の話はまたいつか。

本企画、閉店するJAMでどうしてもライブがやりたくてJAMに問い合わせていたのだが、なかなかバンドとのスケジュールが合わず、「もう演奏は無理かな、、、」と半ば諦めていた矢先の9月初旬に「10/11はどうでしょう?」と連絡をもらい、バンドメンバー的にはなかなか強行スケジュールだったが何とか演奏可能との事、ゴーサインを出した次第。
開催まで1カ月ほど、共演オファーで色々誘うバンドも日程的になかなかスケジュールがあわず焦りながらも、カジヒデキさん、Sloppy Joeの2組が決定、選曲ではサニーディ田中君も参加できることに。一気に楽しみがアップする。
イベントタイトルは、先日イーストウッズのレコ発で掲げた「Hello Citylights!」に「Goodbye JAM」をプラスした新旧が重なる名前にした。

そしてイベント当日。
久々に訪れたJAMは20代の頃親しんだ姿とは少し形を変えていたが、あの地下の独特の雰囲気はいまだ健在、「こんなに天井って低かったっけな」と思いながらも感傷に浸る間もなくイベントは開始。
自分の賑やかし選曲の後に、Sloppy Joe、田中君のDJ、カジヒデキバンドと続きイーストウッズの出番。僕らはハッピーズの曲や、当時やってたカバー等は全くやらずイーストウッズのいつもの姿で演奏した。
どのバンドも感傷に浸らず「今」の最高の状態のまま、JAMで演奏する姿に感無量。そう、こういう感じじゃなきゃダメなんだよ!と嬉しくなった。
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Photo by yukiko Ono

終演後、田中君に無理にDJ延長をお願いして、懐かしい話し声と共に夜は更けていくが、気づけば深い時間で時間切れ、イベントは終了。このまま朝まで遊びたい気持ちを抑え帰路へ向かう。

バタバタした夜が明け、翌日になって「ああ、久々にJAMで演奏できたんだな…」とようやくシミジミと振り返る。きっとあのJAMの入ったビルが無くなった後に怒涛のように悲しみが押し寄せるのだろうが、何か役目を果たせたような清々しい気持ちになった。
たかがライブハウス、されどライブハウス。
ほんとJAMで再度ライブが出来て良かった。

平日ながら沢山遊びにきてくれた皆さん、共演してくれたSloppy Joe、カジヒデキバンド、田中君、そしてJAMスタッフの皆さん、イベントを手伝ってくれたnecoさん、撮影してくれたyukiko Onoさん、有難うございました。

でも終わりは始まりなんだよ。またどこかで!




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by joenakamura | 2017-10-21 22:38 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(17.10.08)

日曜はUFOクラブで「中村ジョー&リトルイーストウッズ」のライブ。
「HAVING A RAVE UP~Back To Modern World~」と銘打ったイベントで、共演は90年代に新宿ジャムで育ったようなバンド達ばかり。
THE MOUSEにジュリー田中&ジーノロワイヤル、Motel’s Sofa、
DJはネモト・ド・ショボーレとフミヤマウチ氏の両人。
懐かしさもあれど、皆当時の焼き直しではなく、現在の音を鳴らしていたのが素敵だった。そう懐かしさに溺れてはいけない。

リトルイーストウッズは、最後は本家から三橋&国見さんのホーン隊を加え2曲演奏。初の試みだったけどどうだったろう?

以下セットリスト
・Talk to me(リトル・ウィリー・ジョンのカバー)
・さよならだって素敵なもんさ
・書割の街
・ダウンタウンのルージー
・何処へいっても(山口冨士夫のカバー)
・ギミリトルサイン(ブレントン・ウッドのカバー)
・バイバイベイビー(久保田麻琴と夕焼け楽団のカバー)
・君は馬鹿だな
・バイバイシティライツ

本家でやらない泥臭いカバーもやれて楽しかった。
ドラムが居ない分、迫力には欠けるリトルイーストウッズだけれど、これはこれでなかなか悪くないと思う。次回やる時は何か新カバーが出来るといいな。
イベントは最後まで盛況で、懐かしいお客さんの顔も沢山。ある意味お客さん達が一番パワフルだったかもしれない。
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by joenakamura | 2017-10-13 13:53 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(17.10.01)

10月である。今年も残すところ後3カ月。
夏の名残りを纏った9月の匂いが香る10月1日、ケンティ君率いる「ポンティアック・パン」のゲストVoとして高円寺のShowBoatでのライブに参加、実に楽しい晩となった。

ShowBoatで演奏するのは昨年の8月終わりににイーストウッズで出演して以来だ。その時の共演はニーネとはいからさん。
その日はちょうど高円寺が阿波踊りで沸き立っている日で、ドラムのゆう子さんが人波に押されなかなか会場に辿りつけず、本番15分前ににようやく到着、冷や冷やしたのを思い出す。

さて、今回のポンティアック・パン、ウォッカコリンズのカバーとケンティオリジナル曲を合わせたセットリスト。
僕は、昔ファイルレコードでリリースされたT-REXトリビュート盤「X-REX」でハッピーズでカバーした「20センチュリーボーイ」とムッシュかまやつ氏の「のんびりいくさ」の2曲をメインボーカルで、そして最後に演奏のウォッカ・コリンズ「サンズ・オブ・タイム」ではケンティと一緒に歌わせてもらった。
スマイルで月一開催のラウンジDJイベントでいつも一緒のカミちゃん、ノギー、上妻君がメンバーの「ポンティアック・パン」、知った顔で和やかでいながらブギーでグラマラスな演奏で良かったと思う。ケンティの歌も、びっくりするくらい上手くなっていてイカしていた。
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写真は遊びにきてくれた野戸君のをリポストしたケンティ君から拝借。

そして次に登場のヤング・パリジャン。そしてトリのオレンジズ。
片やグリッター、片やバブルガム、と言い切るのはおこがましいが、とにかく好きなサウンドを追及するバンドの素晴らしいステージ。感服そして感動の嵐。
オレンジズのラスト曲はベイシティローラーズの「サタデイナイト」のカバー。
ゲストVoで僕とヤング・パリジャンのツネさん、ギターでケンティが参加、これまた最高のフィナーレ。
終演後の飲みもとても楽しく良い晩はあっという間に更けていった次第。
元来、T-REXに心酔し、ハッピーズのインディーズ時代の後期は「メタルグルー」をカバーしたり、グラム歌謡なオリジナルも歌っていた自分。グラムな心が痺れる素敵な夜となりました。また、こういった機会があるといいな。

最後に蛇足に録音する事のなかったハッピーズのグラム歌謡曲「エレクトリック・カウボーイ」をどうぞ。




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by joenakamura | 2017-10-05 22:36 | 音楽 | Comments(0)

「アンドロメダ急行」夜話

先月の2017年8月25日は僕の在籍したザ・ハッピーズのセカンドアルバムにしてラストアルバムの「アンドロメダ急行」がリリースして20年目の日。
難産であったこのアルバム、思い返すと色々な事があったと思うのだが、さすがに発売から20年、当時の事も忘却の彼方へ消えつつある今日この頃。
以前このブログで連載した「都会のハッピーズ」ほどのボリュームは書けそうにないが、100年後にどこかでザ・ハッピーズの回顧特集がされた時の為に(そんな事あるわけないけど)少し振りかえってみようかと思う。個人的な記憶なので、間違いがあれば関係者の皆さん何なりと忠告くださいませ。

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1996年の11月25日に「都会のハッピーズ」がリリースされた後、ミディからセカンドアルバムを出そうという流れになった。
録音は確か97年春頃に始まったと思うのだが、録音開始時には確か曲は「浮浪雲」と「マキシマム・ロック」の2曲くらいしかなかったと思う。
「都会のハッピーズ」では半数の曲を書いていた若林君が今回なかなか曲が出来ず(実は「マキシマムロック」の原型を作ったのは若林君だが)、弾けないギターでうんうんと唸りながら僕が多くの曲を書かねばならないという非常事態と相成り、鍵盤の西君にも「曲を作って!」と依頼して、曲が出来たらリハスタでリハーサルして録音する、という切羽詰まった状況で録音は進んでいく事となった。

さらにこの頃バンドのフットワークも鈍化し始めていた。
MIDIから給料などは出なかったので、それまでバイトで凌いでいたメンバーも当時皆27歳、続々と就職、責任のある仕事に就きだし、バンドとして活動できるのは基本的に週末のみという状況に変化していた。さらにベースのコオ君はセカンドアルバムが完成した後は仕事に専念するためバンドを脱退する事が既に決定していた。

今にして思えばこの頃のバンドはどこか「青春の終わり」のような状態にあったのだと思う。

活動の鈍化、僕とワカの作曲コンビの停止、メンバー同士の自我のぶつかり合い、作りたい曲の完成形と実力との差、等々。
学生気分で楽しく続けていたバンドが緩やかに崩壊していくのを感じながら、それでも僕はアルバムを何とか完成させたかった。
友人のサニーデイサービスの大活躍や、仲良くなり始めたゆらゆら帝国の凄さを目の当たりにして、「他のバンドに負けずにアルバムを作らねば」という意思だけはメラメラと燃えていたのである。

元々オールドロック原理主義的だったハッピーズのバンドの在り方は大きく変わってきていて、面白ければ何でもやってみようという感覚にシフトチェンジしていた。
前作はアナログ録音だったが、今作はすべてデジタル録音に変わったのもそういう事である。(アナログ録音は予算がかかる、という理由もあったが)
勿論オールドロックを手本にしていたが、そこにだけ依存しない西君の楽曲制作法の導入や、マニアックな路線をもう一歩踏み越えたい、という意思があったのかと思う。

作曲が無い分、スタジオでの編曲のアイデアの多くは若林君が出してくれた。
「浮浪雲」でプラスチックの下敷きをペコペコ鳴らしたり、「マキシマムロック」でベースラインとエレキシタールをユニゾンで鳴らしたりしたのも彼の案だ。(そもそもエレキシタールを借りようと言いだしたのも彼だった)細かいアレンジに無頓着な僕はとても助けられた。
やはりバンドというのは、誰かがダメなら誰かが補う、というのが自然と行われるものだ。瀕死でありながらもハッピーズはまだバンドだった。

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では各楽曲で振り返ってみよう。

アルバムは雀の声に続いて「モーニング・ブルース」という曲でスタートする。
この曲はムッシュの「二十歳の頃」や「ソーロングサチオ」のようなお洒落なボサノバ調にしたかったのだが、出来上がったみれば何とも不思議な形になった。
雀の声は「効果音集」のCDから抜粋。

続く「マキシマム・ロック」はハッピーズの中でも一番ロックらしい曲だろう。この曲は都会のハッピーズの頃から原型があり、本アルバムで一番古い曲だ。
後半に波の音のSEが入るが、これは確かワカが持っていたハワイの波音のみが収録されたCDから抜粋したもの。

そして「浮浪雲」。イントロのギターはワカのアイデア。とにかく一番時間がかかった印象がある曲。細かくアレンジし、ダビングも数多く、歌も最後の最後で差し替えた。
最初はこの曲がアルバムのメインソングになるはずだった。

次の「綺麗になってくれ」はガレージロックやハッピーズ初期のR&Bを意識して作った曲だったが、(イントロはThe Litterの「Soul Searchin」を引用している)使っているキーボードは僕が中学生の時に買ってもらった80年代YAMAHAの安価なポータサウンドというもので、この鍵盤、実は本アルバムでは大きな役割を果たしている。
アルバム表題曲の「アンドロメダ急行」での鍵盤は本機のプリセットの「オーボエ」を使ったものだし、「空き地に咲いた花」のリズムも本機のプリセットのリズムをスピーカーから流して、そのアンビエントを録音して使用したものだった。
このポータサウンド、いまだ自宅で現役である。

そして「フリーキー」
この曲と他曲をあわせ、湘南のスタジオにてまとめて僕のボーカルと西君の鍵盤を1泊してダビングする事になったのだが、スタジオに着くも僕は風邪でダウン、一日中ソファで寝てるだけで役に立たず、結局鍵盤のダビングだけでその日は終了して宿泊となった。
深夜になってなぜか急速に僕は回復し、宿泊所で西君と馬鹿話や馬鹿な踊りをして夜更かしし、翌日は何とか歌入れも無事に慣行、スタジオの時間が余ったので、その場で僕と西君で作った「好き嫌い」と「雨宿り」(アルバム購入者プレゼント用カセットに後に収録された曲)を遊びで急遽録音したのだった。
ちなみにこの「フリーキー」、個人的にはGrateful Deadの「Truckin'」を意識して作った。

次曲の「好き嫌い」は先述のスタジオの空き時間に作ったものだったが、楽曲不足のためにアルバムに収録することになった。「真夜中に遅い夕食を」という歌詞はUFOクラブで当時自分が平日夜中にやっていたラウンジDJイベント「ミッドナイト・ランチ」から。

続く「ショート・ショート」は西君の曲に自分が歌詞をつけたもの。
間奏のギターがカッコイイ。楽曲は幾分当時ヒットしていたベン・フォールズ・ファイヴの影響があったかと思われる。

次の「絵摩のブティック」はイントロ・楽曲・アウトロが分かれたハッピーズにしては珍しいタイプのナンバーでサイケデリックでヘビーな曲がやりたくて作った曲。THE SEEDSの何かの曲を参考にしたはず。(自分は本アルバム制作中はかなりロックモードだった)歌詞は当時、中野にあった古着屋「おしゃれサロン EMMA」より。

そして「空き地に咲いた花」、自分、ワカ、西君の3人がスタジオに居た時の合間に何となく作り、リズムは先述の通りYAMAHAポータサウンドのプリセットのリズムをアンプから鳴らし、それをマイクで録音したもの。メロウでいい曲だが当初はアルバムに収録されるとは思っておらず。曲不足のためにアルバムに採用した。

次の「もしもの世界」も西君作曲のロックンロールに僕が歌詞を乗せたもの。ブラインド・レモン・ジェファーソンやキャンドヒートが好きな西君らしく、戦前ブルースを思わせながら独特で疾走感のあるキャッチーなナンバーだ。歌詞、そして最後に「もしも…」と繰り返すのはファイルレコードでリリースした「ソウルハンター」に収録の西君作のインスト「もしももしも」へのオマージュだ。

次の「祭りにあとにさすらいの日々を」は本アルバムのリードトラックとしてMVも制作された。(昔のロックショーのようにスタジオに置かれた丸い台の上に各メンバーが一人ずつ乗り演奏するものだった。背景には巨大な「ザ・ハッピーズ」のロゴ[シングル「女心と秋の空」で小田島君が作ってくれたもの]が設置された)
タイトルはドラマ「傷だらけの天使」の最終回のサブタイトルより。
間奏の「何度も読み返した・・・」の部分はドン・コヴェイの「マーシー・マーシー」リスペクト。

そして最終曲「アンドロメダ急行」
確かアルバム制作後半に作られたもので、これを最後にする事で、雀の声に始まり、雀の声に終わる円環するアルバムのイメージが出来上がった。故にアルバムタイトルにも採用した。
アウトロが長く続くこの曲だが、カズオのドラムがフィルを入れるとどうしてもリズムが崩れてしまう為、ベーシックではフィル無しで叩いてもらい、フィルは後から西君がダビングした。後半ギターソロが入ってきてカッコ良かったのだが、あまり長尺にしたくなかった為、フェイドアウトでカットされた。いつかフルバージョンを改めて聞いてみたいものだ。

以上、各楽曲の解説だったが、本作はミックスの段階でエンジニアを担当してくれた湊雅行氏が病気で離脱するというトラブルがあり、急遽、代役で正井豊氏がミックスを担当。非常に緻密なミキシングだったが「絵摩のブティック」のみ湊さんが作ったラフミックスをそのまま採用した。湊さんとはその後のJOEY2作、ソロ「Sweet Heat」とお世話になる事となる。


音が出来上がり、ジャケット制作へ。
表の電車のイラストはVelvet Undergroundの「ローデット」を意識して僕が書き下ろした。写真撮影は福生、裏ジャケの下の英文はディレクターの渡邊さんが担当、ジャケ見開きの写真がマス上に並んでいるのはピンクフロイドの1stとセカンドがカップリングされたアルバム「ナイスペア」を参照した。
洋楽を参考にしたり、英文を入れたりしたのはいわゆる和製フォークロックの仮面を早く脱ぎ捨てたかったから。デザインは小田島等君。

本作ではプロモーション用にポスターも制作し、町田の新星堂での発売記念インストアライブで購入特典として配布された。
リリース記念ライブは9/12に下北沢クラブQUEにて。共演は現、BANKの中村大君率いる「ARCH」だった。

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このレコ発以降、前言の通りコオ君は脱退、それに合わせドラムのカズオも脱退する事となる。ハッピーズはベースに現UFOクラブ店長の北田君、ドラムにEVIL HOO DOOの小川君をサポートにライブを敢行していく事になるのだが、その頃の話はまたいつか。


「アンドロメダ急行」、改めて聞きなおすと残暑の終わりのサントラとしてよく出来ているなぁとじみじみ感じた。それは正に「青さ」の終わりとも言える。
ツギハギだらけのアルバムだけど、音を聞くとあの当時のスタジオ、プラネットスタジオ、BS&T、湘南フリースタジオの熱気が蘇ってくる。頑張って作って良かった。

ちょっと暑さのの戻った今日この頃、手元にある方は是非また聞いてみてください。
お持ちで無い方は中古で安く買えるのでよろしく。



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by joenakamura | 2017-09-19 15:51 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(17.09.16)

台風が近づいてくる9/16の土曜日、小雨がパラパラ振る中、近所を自転車散歩。
悪天候の為か閑散としていた商店街の祭りを冷やかし、知人がお勧めの中華料理店で坦々麺と炒飯を食す。美味い。

一度帰宅し、レコードとギターを持って渋谷へ。本日は喫茶スマイル恒例の「負け犬ナイト」。
普段僕は選曲係のみなのだが、本日は弾き語りもする事にした。
サイコな長坂君の選曲、ドープなノギーの選曲の後、21時過ぎに弾き語り開始。
選曲を決めずにゆるゆるとした弾き語りだったけど、負け犬ナイトらしくてこういうの嫌いじゃない。
久々にやるカバー曲も歌えてよかった。

<セットリスト>
・夜汽車のブルース(遠藤賢司カバー)
・からっぽの青春
・祭りのあとにさすらいの日々を(ハッピーズ)
・キャンディセッズ(velvet undergroundカバー)
・女心と秋の空(ハッピーズ)
・ハードフォークブルース(ハッピーズ)
・君は馬鹿だな(イーストウッズ)
EN
・Bye Bye シティライツ(イーストウッズ)

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写真はトッコちゃん。

弾き語り後は、ケンティのグラムなDJ、自分のマンガ選曲時間を経てノギーの怪談コーナー。
欠席予定のスダッチ先輩も急遽参加し夜は混沌と更けていく渋谷午前0時前。
混沌といえば長坂くんが回したコントーションズ、燃えたな。

次回は10/1(日)、ケンティ率いる「Pontiac Pan」のゲストVOでグラム曲を少し歌わせてもらいます。
-----------------------------
2017年10月1日(日)
出演:
オレンジズ
ヤングパリジャン
Pontiac Pan
会場:高円寺 Show Boat
時間:Open 17:30 Start 18:00
料金: 前売3000円(+1D)当日 3500円(+1D)


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by joenakamura | 2017-09-18 11:10 | 音楽 | Comments(0)

ライブ記録(17.09.08)

9月8日(金)、生業を終えて慌てて東高円寺へ。
今夜はU.F.O.CLUBの【BACK FROM THE GRAVE RETURNS】にてザ・ハイマーツのゲストVoで2曲ほどGSを歌うのだ。
このまま秋かと思った矢先に蒸し暑い気候で、会場へ向かう急ぎ足の身に汗がしたたり落ちる。首にかけたハンドタオルもぐっしょりだ。
なんとかサウンドチェックにギリギリに到着して、初顔合わせのハイマーツと練習もかねて音を出す。
27歳ほど年下!のガールズバンドの前で歌うのはなかなか照れくさいものだったが何とかなりそうだ。

15分押しで会場オープン。
JIMMY MASHIKO氏のGSばかりのDJに胸が熱くなる。
20代前半に聞きあさったカルトGSたち、最近では滅多に聞くこともないが、音を聴くと細胞の中に残っている「ガレージソウル魂」がふつふつと温度を上げていくのがわかる。カッコイイ。
そしてライブTOPにハイマーツの登場。
僕は後半に2曲ザ・モップスの「I'm Just A Mops」、ビーバーズの「Why Baby Why」を歌った。
「I'm Just A Mops」の最後のリフレインで、同曲をカバーしてたvox wah wah pedal(EVIL HOO DOOの前身名)に敬意を表して一箇所「I'm Just A Vox」と歌ったの、誰か気づいただろうか。
しかしハイマーツ、若いのに堂々としていてカッコイイ。オリジナル曲も良いし先が楽しみだ。

イベントはロッキンDJを挟みながらJET BOYS,VIVIAN BOYS, KILLER CHINADRESSと熱量をあげながら進んでいく。
久々のガレージイベント、実に楽しい。ビールもお代わりも進む、進む。
珍しく話す友人知人もいて、その懐かしい感触で何だかバンドを始めた頃のような初々しい気持ちになった。
最後のBOBBY’S BAR feat.TUCKERが終電の関係で見られなかったのが悔しかったが、存分にBFGRを堪能、誘ってくれたノブさん、ハイマーツの皆ありがとう。またぜひよろしく。

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photo by Yukiko Ono


次回ライブはソロ弾き語りで、9/16(土)喫茶スマイル恒例「負け犬ナイト」内で歌います。
ノーチャージですので、試しに見てやろうという方も是非お気軽に。
出番は21時ころ。僕のマンガDJは22時半頃です。




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by joenakamura | 2017-09-12 16:09 | 音楽 | Comments(0)