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カテゴリ:映画( 99 )

ハンナ

DVDで「ハンナ」(2011)鑑賞。
「つぐない」や「プライドと偏見」などの文芸作で知られるジョー・ライト監督による珍しいアクション作。
主演は同じく「つぐない」で13歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされ注目されたシアーシャ・ローナン。自分にとっては劇場で観たピーター・ジャクソン監督作品の「ラブリーボーン」の殺されてしまったヒロイン、スージーの印象が深い、若いながらも既に風格を漂わせる女の子だ。(「つぐない」はほんと傑作)

産まれながらの殺し屋?として育てられた少女の物語なのだが、まぁあの「レオン」を思わせもしなくはないが、こちらはもっと淡々としていて、ドラマチックな気分にはならず。
悪役のケイト・ブランシェットも男前のエリック・バナも良かったが、なんだかスタイリッシュというにはちょいと泥臭く(古臭く)、アクションとしてもドラマとしてもやや中途半端な気分。(オープニングとエンディングでのバシっとタイトルが出るセンスは「いいじゃん!」と唸りましたが)
こういったジャンル映画は嫌いでないので面白かったけれどシアーシャ・ローナンの熱演がなかったらダレた2時間になったかもしれないという自分の感想。良い所が各所にあるだけ惜しいなぁ…。(とか言って数年後に観返して「いいじゃん!」て言う気もするけど)

シアーシャ・ローナンの次作はあの名作SF「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督による「ザ・ホスト」というSF作品だそう。期待してしまう胸の内だが、原作が「トワイライト」シリーズのステファニー・メイヤーという事でちと心配。安っぽいジュブナイル向けSFにならない事を祈りばかり。



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by joenakamura | 2012-04-06 23:50 | 映画 | Comments(4)

ソースコード

昨夜は友人らを招いて家で飲み会。
しこたま痛飲して、今朝は久々の二日酔い。
貧血も起こして「こりゃ1日寝込むかな」と思ったが気合で起床。シャワーを浴びて復活。
しかし楽しい良い晩だった。


先日、デヴィッド・ボウイの息子、ゾウイことダンカン・ジョーンズの監督2作目「ミッション:8ミニッツ(原題:ソースコード)」をDVDで鑑賞。いやはやとても面白かった。
前作「月に囚われた男」も堅実で良心的なSF作品だったが、今作もハヤカワ文庫を思わせる良質なSF映画。
延々と繰り返される「8分間」の中で列車事故の犯人を探すという物語は、短い尺でテンポよく進み、矛盾もありそうな設定もさりげなく流し、最終的にはキチンと人間ドラマとして終わりをむかえる、非常に良く出来た作品で痺れさせてもらった。素晴らしい。ついていきます、ダンカン・ジョーンズ監督。

※「この結末が予想できない!」的な売り出し文句みたいですが、その辺はあんまり気にせず鑑賞したほうが面白いかと思います。



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by joenakamura | 2012-04-03 01:16 | 映画 | Comments(0)

スーパー!

先週、生業の待ち時間にDVDでアメリカ映画「スーパー!」(2010)を鑑賞。

素人の冴えない男が神の啓示を受け手作りのスーツをまといヒーローとなる、というちょっと先に公開されてヒットした「キック・アス」を思わせる内容ながら、何とも言えぬセンチメンタルに満ちた傑作でとても心を動かされた。

中川家のお兄さんに似た風貌のレイン・ウィルソン演ずるフランクは、何もかもウダツの上がらない男ながら、ひょんなキッカケで同じ職場で働く薬物依存症から立ち直ろうとする美女サラ(リヴ・タイラー)と結婚する。
しかしながら、また薬物に身を染め出したサラは冴えないフランクを捨て、ドラックの売人ジョック(ケヴィン・ベーコン)の元へ去っていってしまう。
失意のフランクは、キリスト教の啓蒙ヒーロー番組に感化され「クリムゾンボルト」として街の悪の成敗、そしてサラを取り戻す決意をする。
「クリムゾンボルト」の活躍はニュースとなり、それに同意したコミックショップで働く女性リビー(エレン・ペイジ)が程なくして相棒「ボルティー」となり、2人はジョックの家へ乗り込んでいく。


こう書くと痛快なアクションヒーロー物にしか思えないストーリーだが、全編にコンプレックスの塊で自分自身に失望していたフランクの哀しさがじっとりと横たわっている。
笑える描写もあれど、「クリムゾンボルト」が街の悪を成敗する様はリアルでゴアだ。
映画館での列の順番を割り込んだカップルの脳天をレンチで殴る様は「やりすぎだ!」と眼を覆うようでいて「そうそう!そんな奴は叩きのめしてしまえ」と言う感情を沸き起こさせる。
クライマックスのジョックの家での殺戮シーンは何とも凄まじく、暴力とは正義とは何ぞやと思わされる事必至。

正義として鉄拳を振るう「クリムゾンボルト」ことフランクの姿が爽快に思えないのは、フランク自身が実は「こんな事をしてもきっと何の意味もない」とうっすら感じている、と思わせるから。
人生で何もいい事が無かったフランクが、一瞬だけでも自分を認めてくれたサラを取り戻す為(実際、フランクに嫌気がさし自ら家を出て行ったのだが)、その行為を正当化させるためにヒーローとして暴走する(それも「神に選ばれた者」であると理由をつけ)その姿は誰もが抱えている闇にシンクロしてくるのである。「タクシードライバー」のトラヴィスのように。

先述の「キック・アス」も冴えない学生がヒーローになろうと奮闘する物語である。
原作のコミックスはかなり残酷な話らしいのだが(未読)、映画ではバイオレンスに満ちた描写がaありつつも、胸をスカっとさせる青春ストーリー的なな趣があった。
しかしながらこの「スーパー!」はそうはさせてくれない。
ポップでコミカルな映像を交えながら見終わった後に胸に何とも言えぬ穴を開けてくれるような、僕にとってはそんな映画でありました。(コミックのオープニングは残酷ながらかなりポップで面白いです)

ゴアな描写含め万人にオススメの映画ではありませんが興味あれば是非。


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by joenakamura | 2012-03-26 18:06 | 映画 | Comments(0)

デイブレイカー

昨晩は残業を済ませて食事を終えてタラタラ酒でも飲もうと思っていたら電話が鳴り、緊急作業で生業職場へ逆戻り。
確定申告を朝に提出しておいて良かった。

先日の京都への新幹線での道中、行きと帰りで1本ずつDVDを鑑賞。
わざわざこの為だけにMacbookを持っていくので荷物になって仕方ないのだが、映画好きの自分としては結構楽しみな時間なのである。
行きに鑑賞したのは「デイブレイカー」という2008年の豪・米合作のSFホラー映画。

近未来、一匹のコオモリによって世界中の9割が吸血鬼になってしまった世界。彼らは食料となる「血」を求めるが日に日に人類の数は減少。人間を捕獲し工場内で血液を養殖?する血液製造会社に務める主人公のエドワードは「人間の血」に変わる人造血液の製造を試みるがなかなか上手くいかない。吸血鬼達は満たされている間は普通の人間と同じ姿なのだが、血に飢え始める、もしくは飢えに耐えかね同族の吸血鬼の血を飲むと恐ろしい姿にのサブサイダーと呼ばれる凶暴な化け物に変貌してしまい、それも社会問題となりつつあった。そんな最中、彼はとある人間達と接触。吸血鬼たちを救う方法があると言う。。

ちょっとしたB級SFノベルのような内容で些か短絡的とも思える設定もあり辟易もしたが(それが最後のキーになっているのが残念!)、イーサン・ホーク、ウィリアム・デフォー、サム・ニールといった豪華俳優陣、現代社会を風刺するような吸血鬼世界の描写、ちょっとハードボイルドな1920年代辺りを思わせるファッションなど、なかなか楽しめる映画だった。悪くない。
強欲な血液会社の社長を演じるサム・ニール、彼はこういったエキセントリックな役がほんとよく似合う。出世作が「オーメン3」のダミアンだしね。

それにしてもアメリカは吸血鬼映画が今も続々と公開中。
僕の好きな吸血鬼映画は「クロノス」、「ブレイド」シリーズと「インタビュー・ウィズ・バンパイア」、そして「ぼくのエリ 200歳の少女」です。



帰りの新幹線では大和屋竺監督の怪作「荒野のダッチワイフ」を鑑賞。
これについてはまたいずれ。
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by joenakamura | 2012-03-15 11:31 | 映画 | Comments(2)

The Wicker Man

近年、ニコラス・ケイジ主演でリメイクもされた、1973年のカルト映画「ウィッカーマン」をDVDで鑑賞。
行方不明の少女を探し、一人謎の島に乗りこむ敬虔なキリスト教徒の警官。その島は領主が取り仕切る原始宗教に支配された島で、彼はその渦中に巻き込まれていきます。

シリアスで不気味なストーリーながら随所に盛り込まれたミュージカル的なシーンが実にサイケデリックで、恐いのか面白いのかエロティックなのか判断しかねる所がカルト映画となった所以でしょうか。
しかしその挿入曲は、なかなかイカしたフォーク、アシッドロックでサントラが欲しくなる程。機会を見て購入したいと思います。

往年のドラキュラ映画での吸血鬼役で著名なクリストファー・リーの出演も映画ファンには嬉しい所で、珍しい彼の女装?シーンはなんとも味わい深いものがありました。

キリスト教と原始宗教(キリスト教からすれ邪教)の対立というテーマは、ヒッピー的な要素も思わせながらも興味深く(当時はセンセーショナルだったのかもしれませんが)、宗教とは何ぞやと考えさせられます。何処となく敬愛する諸星大二郎氏の漫画を思わせる後味も感じさせてくれました。





驚いた事に、この映画の38年振りの続編「The Wicker Tree」が今年全米で公開されたそうです。監督は前作と同じロビン・ハーディが務め、クリストファー・リーも出演しているそうです。日本での公開は微妙な気もしますが、ちょっと見てみたいものです。




タイトルとなっている「ウィッカーマン」とは古代宗教の人身御供の儀式のひとつで、巨大な人型の檻に生贄(動物や人間)を閉じ込め火を放つというものです。
アメリカで年に一度開催されている「バーニングマン」というイベントでは、イベントの象徴として巨大な木造の人型の像「ザ・マン」が作られ、それに火が放たれるのがハイライトとなっていますがきっとこういった古代宗教に由来するものなのでしょう。


話変わって

今月は3月11日に京都で開催されるチャリティーイベント
「京都ジャンピンジャック」に参加いたします。
京都木屋町の数々のライブスペースを使い一日中ライブが行われるというイベント。
僕はディラン2というバーにて弾き語り、15時くらいからの出演予定です。
詳細決まりましたらまた告知します。近郊の方、是非宜しくお願いします。

詳しくはこちら↓
http://jumpinjack.moratorim.com/
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by joenakamura | 2012-03-01 13:57 | 映画 | Comments(0)

家族八景

筒井康隆氏の「火田七瀬シリーズ」1作目として知られる小説「家族八景」が再びドラマ化されると言う事で、昨夜の深夜放送されたものを呑みながら鑑賞しました。
詳しくはwiki→http://ja.wikipedia.org/wiki/家族八景

この「家族八景」、以前京都のガケ書房でライブの際に好きな本をあげて欲しいと言われた際、本書を取り上げたほど僕は長年の大ファンで、胸を膨らまして見たのですが・・・
面白い事は面白かったのですが、何とも変な感触が残る気分になりました。

1972年に書かれた本書の世界観は、時代からして多分に男性的な視点で世界観が描かれています。(女性が性的な対象であることの強調であったり[それがツツイ的ではあるのですが]、3作目の「エディプスの恋人」では七瀬が母性の象徴になってしまうのも非常に男性目線であると思います。)
そして当時は衝撃的であったテレパスである七瀬が心を読む事で暴き出す「一見普通に見える人間(家族)が実はトンデモナイ奴らだった」と言う設定。
そんな世界観が、女性が精力的に生きる現代、「一見普通の人間」が凶悪な事件を繰り返す現代ではあまりインパクトを感じさせなかったように思えてしまいました。
今作に影響を受けたであろう様々なフォロワー達の作品目を触れているせいもあるかもしれません。
今回のドラマ版も70年代が舞台のようですが、もっとテッテー的に昔の時代である演出だったら少しは違って感じたのかもしれませんが。


僕的には小説版は人間の心の奥の内臓をさらけ出す「ホラー」のような趣がありました。
小説だからできたであろう「人の心の声」が見える(聞こえる)描写を視覚的に映像化するには、今回のドラマのように一種コメディ的に演出する(吹き出しのように頭の中の映像が見える、心の中をつぶやいている時は全裸に見える)のは効果的ではあるのですが、どうもヘンテコな(ツツイ的なスラップスティックさとは別物のコントのような)コメディを見ている気になってしまいました。(僕は演出の堤 幸彦氏の作品を全然知らないので余計に違和感があったのかもしれませんが)滑稽だけどおっかない、という雰囲気が無いというか何と言うか。
思い入れがある作品なだけ、自分の頭の中で具現化され過ぎているせいもあるんですけどね・・・(自分的に未だ映像化されてしっくりするものがないので。それぞれ面白いんですが。)

まぁ好き勝手に感想を書きましたが、きっと毎週見ちゃうんだろうな・・・


こちらは2010年に映画化された七瀬シリーズ2作目「七瀬ふたたび」




個人的にはミヒャエル・ハネケが監督して、モノトーンで痛々しいくらいまでにヘビーにした感じみたいのが観てみたいです。有り得ないけど(笑)

今週末よろしくお願いします。
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■1月28日(土)
「タカダスマイル&nano企画「思春期暴走vol.3」」
会場:京都二条nano 
出演:中村ジョー / ゆーきゃん / 加納良英(and Young...) / 町田直隆 / タカダスマイル /
OPEN/START : 18:30/19:00
CHARGE : Ad 2,000yen/Door 2,300yen(Drink別)

チケット予約
会場nanoのHPからのメール予約、
もしくはticket@joenakamura.comまでメールください。
件名を「1/28中村ジョーライブ予約」とし、お名前、枚数、ご連絡先を明記の上送信ください。
返信をもって予約完了です。
前日27日24時まで受け付けます。(先着オマケで未発表曲のCDRがつきます)
お気軽にメールください。
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by joenakamura | 2012-01-25 13:49 | 映画 | Comments(0)

サッカーバンチ

外はしんしんと牡丹雪が降っている。明日電車止まんないで欲しいと祈りつつ。

雪降る東京、というと祖父の葬式を思い出す。
数年前の2月、真っ白になった道を葬儀場まで喪服姿でトボトボ歩いたのものの、革靴がすべってホント大変だった。


DVDで昨年公開の「300」や「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督による「エンジェル・ウォーズ(原題:サッカーパンチ「不意打ち」の意味)」を鑑賞。
時は、1960年代。母の死後、継父の策略で精神病院に入れられたベイビードール。
5日後にロボトミー手術が行われるまでの間に、病院の仲間たちと脱出を企てる、という物語。
しかしながら、その物語はベイビードールの妄想の中で繰り広げられる。
スナイダーお得意のアニメーション的な美しい映像の中で、セーラー服風なコスチュームに身を包んだベイビードールが日本刀を背負い、露出度高い仲間の女性たちと、サムライ(風)モンスター、ドラゴン、ナチ風ゾンビなどど戦うのだが、まぁ日本のオタク文化直結の世界観。アニメから抜けだした様なパワードスーツ風ロボも登場する。
そんな過剰な内容に「まるでゲームみたいだ」と兎にも角にも大不評だった今作。

そのせいか期待せずに見たのだが、その批評も当たらぬではないが、なかなか面白いではないか。
とにかくザック監督が好きな物を中学生のように「これでもか!」と詰め込んだ無茶苦茶な世界は清々しくもありました。
音楽も(全部カバーですが)、「スィートドリームス」、「ホワイトラビット」、「サーチ&デストロイ」、「ラブ・イズ・ドラッグ」、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」等々・・・やりたい放題(笑)

今までは原作物ばかりを手掛けいたザック氏だが、今回は初のオリジナル脚本。
そのせいかストーリーにはまだまだコナれていない消化不良感が漂うが、鑑賞後に色々読み説けば、実は様々なメタファーが織り込んであるのがわかる。
この辺りがもっと分かりやすく、上手い具合に織り込まれていたら、「インセプション」みたいにクールな妄想話になっていたかもしれない。(主人公がセーラー服に日本刀じゃ無理か・・・)実際は物凄くダークな話だし。惜しいよなぁ。。。

ザック監督の「ウォッチメン」は自分内アメコミ映画ベスト1であるので、些か贔屓目ではありますが、こういうの好きな方は期待せずに観てください。暗くてオタクで面白いですよ。

ザック氏の次回作は「マン・オブ・スティール」。そうスーパーマンのリブートシリーズであります。
原案・制作は「インセプション」「ダークナイト」のクリス・ノーラン。
今度は原作物なんで、奮ってバッキバキの映像美で楽しませてくれる事を期待しております。


しかし「エンジェル・ウォーズ」って酷い邦題だよなぁ・・・。



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by joenakamura | 2012-01-23 23:25 | 映画 | Comments(0)

ONCE

マーキンに薦められていた映画「ONCE ダブリンの街角で」をDVDでようやく鑑賞した。
2007年のアイルランド映画。
映画の存在は知っていたのだけれど、こっ恥ずかしいキャッチプレーズ(ふたりをつなぐ、愛より強いメロディ云々)に恋愛映画が苦手な自分はどうも観るのに気乗りしなかったのだが、これがいやいや、なかなかいい映画だった。
ストリートミュージシャンの主人公の奏でる曲が凄くいいな、と思っていたらアカデミー歌曲賞を受賞していた。派手ではない、染みいるようなシンプルなこの楽曲がそういった賞を取ると言うのは、素敵な事だなと思った。

アイルランドのダブリン。
恋人と別れ、父親が一人で経営する実家の掃除機修理店を手伝いながら、ミュージシャンへの夢を見ながら路上で歌う男が主人公。(名前は劇中で明らかにされない)
その彼をたまたま見つけ、音楽的な才能を見出す女性(こちらも名前は明かされない)。彼女はチェコからの移民で、一人娘を連れ不仲の旦那をチェコに残し母親とダブリンで暮らしていた。ピアノの才能があれど、高価なピアノは買う事が出来ず、昼間の一時間、懇意にしている楽器屋の店頭で1時間だけ弾かせてもらう事を楽しみにしている日々。
別れた恋人への未練の残る男、冷めきりながらも旦那と別れられない女。
その二人が音楽を通して淡い恋心を抱きあう物語。

こう書くと、ちょっと赤面しそうなストーリーでもあり、展開もかなりのご都合主義、そして稚拙な演出な所もあったのだけれど、元々音楽家である主演の2人が奏でる楽曲の良さも相まって何だかグっときてしまった。

主人公の男は、30代後半でありながら、プロのミュージシャンへの夢を捨て切れず、デビューを目指し仲間を集め、女性と共にデモテープを作り(全く興味を示さなかった録音エンジニアが、彼の曲を聞いた瞬間に急に態度が変るのだが、「おいおい、そんなの都合良すぎだろ」とツッコミたくなる所、鑑賞の気持ちが萎えなかったのは、ほんとに彼の演奏曲が良かったからである)ロンドンへ旅立っていく。
齢が自分と近い主人公にどうしても感情移入してしまったのも(境遇も含め)心動かされる理由でもありました。




ま、ほんとに大分ご都合主義な展開もあるんだけれどね・・・ファンタジーってことで。
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by joenakamura | 2012-01-20 22:45 | 映画 | Comments(0)

レギオン

寒い。
ベランダで煙草を吸うのが最も嫌になる季節。

生業合間にDVD鑑賞。2010年のアメリカ映画「レギオン」。
人類VS天使、という以前にも「ゴッド・アーミー」(クリストファー・ウォーケン主演)という映画でも描かれた黙示録的な内容ながら、なかなかのトンデモ映画。
ごっついスペクタクル映画を期待したら、場所はほぼドライブインだけに限定された非常にこじんまりしたもの。Z級ゾンビ映画を見てるかのごとく。でもこの類嫌いでもなく、主演の天使役ポール・ベタニーが好きなもので楽しめました。ゾンビ(天使に乗り移られた)お婆ちゃんのシーンはなかなか良かったなぁ。

同じ「レギオン」だったら「ガメラ2 レギオン襲来」のほうが個人的には好みでしたが、ベタニーのあのルトガー・ハウアーやC・ウォーケン直系の雰囲気、いいんだよなぁ。惹かれてしまいます。
そんなZ級ながらも、他の出演者には、デニス・クエイド、ルーカス・ブラック(「スリング・ブレイド」の子役)、チャールズ・S・ダットン(「エイリアン3」)とかも名を連ねていて妙に豪華。
興味あれば、お酒片手にぜひ。




こっちは先述のガメラのほう。



ガメラシリーズ、再開しないかな。
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by joenakamura | 2012-01-12 01:36 | 映画 | Comments(0)

フィルム・ノワール

DVDで2004年のフランス映画「あるいは裏切りという名の犬」(原題:36 Quai des Orfèvres)を鑑賞。
現実にあったフランス警察内のゴタゴタを元に描かれたという、フィルム・ノワール的なハードボイルド映画。
監督は元警官だったというオリヴィエ・マルシャル。
主演にはフランスの名優、ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデュー。
2時間飽きずに楽しめたのだが「ほんとにこれ現実にあったの??」というような無茶なシチュエーションが多くやや苦笑。(面白かったけどね)無茶苦茶やるなら香港のフィルム・ノワールのほうが娯楽作としては一枚上手な気がしました。
ダニエル・オートゥイユは全然2枚目じゃないけれど何処となくハーヴェイ・カイテルを思わせ格好よかった。しかしダニエルが主演したミヒャエル・ハネケのダウン系映画「隠された記憶」のシーンが度々蘇ってきて違った意味でドキドキさせられてしまった。あれはキツイ映画だった。
あとはダニエルの部下、ティティを演じるフランシス・ルノーがいい顔してて良かった。




この監督はこの後も犯罪映画を何本も作っているので(出演も含む)、もう何本か見てみたいものです。
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by joenakamura | 2011-12-22 17:56 | 映画 | Comments(0)