J O E N A K A M U R A B L O G

カテゴリ:映画( 99 )

Blue Valentine

生業の合間にDVDで「ブルーバレンタイン」(2010年 米)をようやく鑑賞。
とあるカップルが、出会って、結婚し、そして別れる、それだけの物語なのだが、色々話題になっていた通り、無茶苦茶素晴らしかったです。グサグサ突き刺ささります。愛とはなんと儚いものか。
最近、ノリにのってる主演のライアン・ゴズリングがまたいい。
二枚目の彼が、きっと髪の毛あえてを抜いてハゲにしたのだろう、草臥れた中年の姿を演じる姿は味わい深かったです。
そして妻役のミシェル・ウィリアムズもアカデミー主演女優賞ノミネートも納得の演技。いわゆる美人顔でないのがまたリアルさを醸し出していました。
男と女ではまったく観方が変わるであろうこの映画、自分はきっと名作として今後語り継がれる映画だと思います。
カップルで観たらその後お互いどんな顔をしたらいいのか分からなくなりそうですがね・・・






さて明日は弾き語りライブです。

■12月17日(土)
会場:渋谷ワインバーCabotte
出演:中村ジョー/倉谷和宏(旭荘201)
Open 18:30 / Start 19:00
Charge 2,000円(1drink込)

僕の出番は先です。よろしく。
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by joenakamura | 2011-12-16 23:03 | 映画 | Comments(0)

cold fish

仕事の合間に、借りっぱなしで観れていなかった、園子温監督の話題作「冷たい熱帯魚」をDVDで鑑賞。
2時間20分強の長尺ながら、全く飽きずに楽しめました。
エログロ(グロというかゴア)満載の描写は満載ではあるが、あくまでストーリーに必要な描写でむしろドギツイのはその内容の方でしょう。(でもゴア耐性の無い方には一切薦めません)
僕はその壮絶な血と死と性と生にまみれたブラックコメディ(的)な世界に「人間なんて生きてナンボだろ」といったような感覚を受け、「うーむ」と色々感銘いたしました。前々作の「愛のむきだし」にも劣らぬ刺激作。上映中の「恋の罪」もぜひとも観にいきたいものです。

しかし、狂気の殺人鬼、村田演じる、でんでん氏は凄かったです。
彼じゃないとこの映画、成立しなかったろうと思わざるをえない怪演。ファンになりました。



ネットを探っていたら映画化もされた(映画大傑作!)ダニエル・クロウズのコミック「ゴーストワールド」の日本語版が10周年を記念して増産されるそう。原作未読だったのでコレは嬉しい。
ダニエル・クロウズはミックブックシリーズ「エイト・ボール」誌が好きで、はるか昔、英語版を数冊集めていたのですが(現在行方不明。そもそもゴーストワールドもこのシリーズに掲載されていた)、そこに掲載されていた「Like a Velvet Glove Cast in Iron」が好きでした。内容すっかり忘れちゃったけど。
今思えば、ダニエルの妙なトラッシュ感て園監督にも通じる所あるなぁなんてふと思いました。



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by joenakamura | 2011-12-03 00:21 | 映画 | Comments(0)

レンタルビデオ

この間近くに実家に寄った際、20代後半にずっとバイトしていたレンタルビデオ店の前を通ったら、店はすっかり空っぽになっていて「貸店舗」の張り紙が貼られていた。
少し前に覗いてみた時は普通に営業していて「大手レンタル会社がブイブイ言わしてる時代に、個人営業のレンタル店なんて頑張ってるよなぁ」と思ったのだが、やはり経営難だったのだろうか。
自分がバイトしていた頃のあの「空気」が無くなってしまったようで少しさびしくなった。

映画好きと言う事もあって始めたレンタルビデオ店のバイト。
昼から夜8時頃まで、店番は自分ひとり。
平日の昼間は暇な時間が多く、仕事の合間を見てはこっそりカウンター奥のテレビで映画を観たりした。
「こりゃ誰も借りないだろう・・・」というようなタイトルやパッケージの映画を観て、その中に掘り出し物が多い事を随分と学ばせてもらった。

また変ったお客さんも多かった。
髪はボサボサで小太り、ジャージ姿に紙袋を持って、ずっとウロウロして最終的に僕に向かって「○○って知ってます?グフフ」と言って去っていく男。(週に一度は来店した。○○は何だか良く分からないアニメ?かアイドルの名前だった気がする)

小さいポータブルテープレコーダーを持ってきて「これ直せる所知りませんか」と尋ねて来た初老の女性。
見てみると中のカセットテープがヘッドに絡まってしまっているようだった。
これくらいなら自分でも直せるので絡まったテープを取り除いてあげたのだが、後日その女性はお礼に、と言う事でレーズンサンドを1箱持ってきてくれた。

「何か面白い映画ない?」と尋ねてきた中年女性。
どのジャンルとも指定もなかったので、まぁ誰もが面白いというのを薦めようと「バクダッド・カフェ」を選んだら、返却時に「全然面白くなかったわよ!」とキレられたり。

他にも変ったお客さんは色々いてまるで人生の縮図を見ているよう。
書きたい思い出はまだまだあるので思い出したらまた書いてみたいと思う。



諸々見て発掘した面白かった映画のひとつ、「殺人論文 次に私が殺される」(DVD化の際「テシス 次に私が殺される」という題に改名されたそう)という1996年のスペイン映画。
主演は「ミツバチのささやき」ではかわいらしい少女だったアナ・トレント。(この映画の頃は30歳くらい)
監督は、「バニラ・スカイ」の基となった「オープン・ユア・アイズ」やハリウッド制作の「アザーズ」、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「海を飛ぶ夢」等を監督したアレハンドロ・アメナーバルのデビュー作だ。

母国スペインでは大ヒットしたようだが、日本ではたぶんビデオスルーだったかと思う。
91年に公開され大ヒットした「羊たちの沈黙」を皮切りに雨後のタケノコのように数々作られたサイコスリラー映画。そんなB級ムービーの一作といった扱いで入荷したこの作品だったが、非常に良く出来たスリラーでとても感動した覚えがある。(スナッフムービーをテーマにしているので苦手な人は多いかと思いますが)
自分でキャプションを作ってビデオに「お薦め」シールを貼ったりもしたが、そんなに貸しだされなかった。
興味ある方はぜひ。自分も今度観返してみよう。






さて明日は西千葉ライブ。よろしくです。楽しみ。
僕らは1番目です。

11月12日(土)
cafeSTAND Presents LIVE

at 西千葉cafeSTAND
出演:福岡史朗バンド/大久保由希バンド/中村ジョーグループ(B/伊賀航、Dr/北山ゆうこ)
開場:17:30 / 開演:18:00
料金:予約 2000円+1drink(500円)/当日 2500円+1drink(500円)
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by joenakamura | 2011-11-12 01:27 | 映画 | Comments(0)

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

DVDで「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」を鑑賞。
2005年米。俳優トミー・リー・ジョーンズの初監督作。彼は主演も務めており、脚本は「アモーレス・ペロス」「21グラム」等のギレルモ・アリアガが担当している。
カンヌ映画祭で男優賞(トミー・リー・ジョーンズ)と脚本賞を受賞。
アリアガらしく前半は時間軸が切り刻まれて物語が進行するが、後半はうって変わってロードムービー風な流れとなる。


アメリカとメキシコの国境地帯。
メキシコから不法入国したメルキアデスが国境警備隊のマイクの誤射により射殺されてしまう。
マイクは死体を土に埋め隠そうとするが、野生のジャッカルに掘り起こされて事件が発覚してしまう。
不法入国者という事で警察は犯人が発覚したにもかかわらず事件とはせず、再度メルキアデスは埋葬されてしまう。
メルキアデスと親友であったカウボーイのピート(トミー・リー・ジョーンズ)は、生前彼が「自分が死んだら故郷のメキシコのヒメネスに埋葬して欲しい」と口にしていた事を実現しようと、犯人マイクを拉致し埋葬されたメルキアデスの遺体を彼に再度掘り起こさせ、馬に遺体を積み3人で国境を越えヒメネスを目指す。


共演陣は、
マイク役にはつい先日見たばかりのコーエン兄弟の「トゥルー・グリッド」で敵役ネッドを演じていたバリー・ペッパー、
馴染みのカフェの中年ウェイトレス役に、今作と同じく国境地帯を舞台にした「フローズン・リバー」で注目を浴びその後2010年の「ザ・ファイター」でアカデミー助演女優賞を獲得したメリッサ・レオ。
マイクの妻役はテレビドラマ「マッドメン」で脚光を浴び、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」でエマ・フロストを演じていたジャニュアリー・ジョーンズが初々しく演じている。


遺体を積んで旅をするというおかしなシチュエーションはどことなくコーエン兄弟を思わせもするが(彼らの作品のようなユーモアは皆無だが)、この作品後、トミー・リー・ジョーンズが彼らの「ノー・カントリー(原題: No Country for Old Men)」に出演しているのは何か関係があるのかもしれない。

感想としては、生前のピートとメルキアデスの友情の絆がもう少し描かれていればなぁと思ったけれど、国境を舞台とし、アメリカとメキシコ、生と死、男と女(夫婦)等といった「境界線」を描いたロードムービーとしてなかなか楽しめた。初監督のジョーンズの乾いた演出も良かったと思う。(少しあっさりしすぎな気もするが)

しかしトミー・リー・ジョーンズ見てるとどうしてもCMの「宇宙人ジョーンズ」が浮かんできてしまうのが困った所か。



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by joenakamura | 2011-11-11 10:55 | 映画 | Comments(0)

Alien

昨日は生業後、恒例のギンジンスタでの歌入れ。
またもや難航しながらも(ちゃんと自分で歌える曲を作れよ!と自分に突っ込みながら)何とか1曲歌取り完了。
歌入れは残り2曲。
それが終わった後に少しダビングをすれば出来上がりの予定ですがさてどうなる事か。
兎にも角にもいい感じで進行中。何とか年内に録音作業は終わらせたいものです。頑張ります。




さて話変わって、最近DVDで観た映画のこと。
ブルーレイで「エイリアン3」。
何度か観ている今作ですが、本編に未公開箇所が30分追加された「完全版」を初めて鑑賞。
今を時めくデヴィット・フィンチャー監督(「ソーシャル・ネットワーク」等)の映画監督デビュー作であり、言うまでも無く79年公開のリドリー・スコット監督の「エイリアン」シリーズの続々編であります。
男ばかりの囚人の惑星での陰鬱とした雰囲気や「エイリアン2」でせっかく生き残った面々が冒頭であっさり死亡してるなど、評判の芳しくない本作、しかしながら「完全版」を観る限り「大分印象が変わり物語が深くなった」などど言うネットでの声を聞きながらも期待せず鑑賞。
自分としてはそう大きく変わった感じはしませんでしたが、確かに未公開シーンがあったほうがキャラ設定等は分かりやすかったかもしれません。でもそれにしても追加すると長尺過ぎるかなぁ、、。リプリーの最後は個人的には劇場公開版のほうがハマっていたかと思います。
まぁそもそも動員が見込めるからと無理矢理作られたと続編であり、内容的にも苦渋の感が見え隠れしますし(再三脚本は変更された様です)、カタルシスも少なく目新しさも無いのですが、初監督のフィンチャーの意気込みや、アクション大作となった「エイリアン2」ではなくオリジナルの「エイリアン」へのリスペクトが溢れていて好感は持てました。
で、自分としては結局オリジナルの「エイリアン」ってやっぱり名作だな、と実感させられた次第です。(「エイリアン2」も面白いけど。)
そしてギーガーの作ったあの造形の完成度。(初代エイリアンのスーツの首廻りの管には日本製の灯油ポンプが使われているそうです)
こちらはエイリアンを演じた黒人青年が顔出しする貴重なスーツ姿の写真です。
http://cia-film.blogspot.com/2011/04/todays-photo-hr.html
(サイト:CIAこちら映画中央情報局より)



さてオリジナルも見返しますか・・・
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by joenakamura | 2011-10-18 12:54 | 映画 | Comments(0)

白いリボン

冬か、と思うほど冷え込んだ水曜日。
雨模様の為、自転車は諦めて電車で出かけることに。
蒸し暑い車内。少し厚手のジャケットを羽織っていたお陰で汗がしたたり辟易。
汗がひけばまた肌寒くなる。困った季節であります。


昨夜は劇場で見ようと思って見逃していたミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」をようやく鑑賞。
2009年カンヌのパルムドール作品。
いつものハネケ作品同様、ヒリヒリとした空気感・張り詰めた重さは健在ですが(カラーで撮影しモノクロへ変換したという映像は素晴らしく綺麗です)彼にしてはとても分かりやすく(説明しすぎな気もしますが)舞台設定を明確にした物語として描かれていたかと思います。

舞台は1913年の北ドイツのプロテスタントの村。
大地主で荘園主の男爵の元には多くの小作人たちが働いており、彼が実質的に村を支配しています。
物語はその村で教師として働いていた男のモノローグとして描かれていきます。

村のドクターの馬が何者かによって仕掛けられた針金によって転倒した事を発端に、小作人の妻の事故死、男爵の幼い息子への暴行、火事、ドクターと愛人の間に産まれた子供への暴行と、1年間の間に奇妙な事件が連続して続いていきます。
男爵の命により犯人探しが命じられますが犯人は見つからず、村は不穏な空気、疑心暗鬼に包まれていきますが、村人達は何事もなかったように心を押し殺して整然と暮らしていきます。

村で働く神父は権威主義的で、村で暮らす子供たちを厳格に指導し抑圧しています。
自分の子供たちへは過度な純潔を求め、従わない場合には鞭打ちなど重い罰を与え、ある日帰りの遅くなった娘と息子に「純潔さの証」としてその悪しき心が治るまで、と「白いリボン」を付けさせます。

時は経ち、第一次世界大戦が勃発。混沌とした物語はいつものハネケの作品と同じように何の解決も示さず終わります。(想像すれば誰もが事件の本当の理由が分かるよう全て説明されていますが)

観終わった後に公式サイトや様々なネットでの感想を読み、至る所に散りばめられたメタファーや(タイトルともなる「白いリボン」や「籠の中の鳥」等)この時代設定の先に続く人間の愚行(ファシズムやナチズム等)、イデオロギー、キリスト教と人間の関係、最後のシーンで後ろの席に座る神父の件などを深読みして解いていくと、この映画の恐ろしさがより理解できました。
残虐なシーンがほぼ映されないのに背筋が寒くなるのはハネケの真骨頂です。
(こういう所が評論家受けする要因とは思います。逆を言えば一般受けしないと言うことですが)
興味のある方はいろいろ検索してみてください。賛否含め色々ありますが興味深いですよ。


観終わった後のズドーンとした感覚は相変わらず。(これだけ鑑賞後の印象が毎回変わらない監督は珍しいと思います)
淡々と内臓をえぐられるような感触は、サスペンス・ミステリー映画の謎解きを期待したり、スカっと映画を楽しみたい人には長尺で苦痛でしかないかもしれませんが、誰にも「オススメ」する事のできないハネケ作品の中では一番オススメできる作品ではある思いますし、彼の代表作になりえる作品だとも思います。
僕的にはかなり傑作で、きっと日数を追うごとにより感銘を受けていきそうな気がします。
(但し嫌いな人は嫌いだと思いますけど。事実、映画評論家の町山氏は酷評していたようですし。)

カンヌ映画祭でのノミネートの常連ながらパルムドールのなかったハネケ。
今作のようやくの受賞で変態マゾ映画監督というレッテル(勝手に自分が思うだけですが)から
一般的な巨匠監督の仲間入りを果たしたようにも思えますが、きっと彼のこと、また次作は輪をかけて胸糞悪い作品を作ってくれるでしょう。



ミステリー仕立てな予告ですが全くサスペンスやミステリーでは無いですよ。
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by joenakamura | 2011-10-05 14:45 | 映画 | Comments(0)

ステイ

一気に寒くなり震え上がる。
何を着ていいのかよく分からない微妙な気分。さすがにTシャツ姿はもう無理。

とは言いながら暑さの苦手な自分としてはようやく安堵出来る季節になりとても嬉しい。
自転車に乗って滝のように汗が流れないのがなんと素晴らしい事か。
肌寒い気候にさっそく夕食は湯豆腐風の鍋にする事に。「ああ、鍋物って美味かったよなぁ」としみじみハフハフしながらすっかり平らげました。

最近DVDで観た映画と言えば「ステイ」。
2005年米国映画。出演はユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ。
監督は「チョコレート」や「007慰めの報酬」などのマーク・フォスター。
自分としては「ああ、気持わかるんだけどなぁ、、」と自分好みの部分をギリギリでかわされたようなモヤモヤを残された作品でした。嫌いじゃないんだけど、嫌いじゃないんだけどうーん、、って感じ。



<ネタばれ含みますのでこれから観ようと思う方は以下は読まない方がいいかもしれません>







最後まで観なくても勘のいい人なら半分くらいで気づくでしょうが用はこれは「夢オチ」の話です。
自動車事故にあった青年が束の間に見た走馬灯のような夢の話。
いや夢では無く、パラレルワールドだとか色々見方があるようですが、僕は真っ当にただの「夢」の話だと思います。

家族と恋人を車に載せてドライブ中に事故にあったヘンリー。
その時にたまたま居合わせ彼を救おうとした医師、ユアン・マクレガーや看護婦のナオミ・ワッツ。
そして彼の周りを囲む野次馬達。彼らは主人公の夢の中で再構築されていきます。
ここから映画はスタート。

夢の中で狂言回しとなるのはユアン・マクレガー。そして恋人の(あくまで夢の中では)ナオミ・ワッツ。
ユアンの元にヘンリーが精神病患者として主人公が現れます。ヘンリーは謎の行動を取り、ユアンはそれを解明しようとします。
ユアンの奮闘を見てサイコサスペンスなのかな、と思い惹きこまれていきますが、どうも様子がおかしい事に気づきます。
カットとカットのつなぎ目の妙なオーバーラップや揺れ具合。繰り返される妙な風景。ねじれた時間軸。これは現実なのか何なのか・・・。
そこに死んだはずのヘンリーの母親が現れます。
ヘンリーの母親はユアン・マクレガーを息子のヘンリーと間違え優しく抱きしめます。「もういいのよ」と。
ここでユアンはヘンリーのペルソナなのではないかという疑問が浮かびあがります。

ラスト、映画は交通事故の現実のシーンに引き戻され、ユアン、ナオミ・ワッツらに見守られ救急車に運ばれていくヘンリーのシーンで幕を閉じます。そしてタイトルバック。ここにもヘンリーの記憶が散りばめられていきます。
両親、恋人を自分の運転ミスで殺してしまったヘンリーの贖罪の気持ちが夢として描かれていたのだと分かった所で映画は終わります。

そう悪くはありません。プロットとしても大変興味深い内容です。
なのですが実は夢でした!という「大ドンデン返し」をメインとするなら、本編は「夢」としての演出が分かり安すぎてビックリしません。ドンデン返しを見せようとするのなら、本編(夢の中)にもっと現実と間違えるほどの整合性がない驚きません。(例えば「シックスセンス」のように)しかし、そういった演出を途中からこの映画は放棄してしまします。
かといって「夢」として分かった上で物語を楽しめるのかといえば、メインのストーリーはあくまでユアン演じる精神科医の謎解きを軸に進んでいくばかりで一向に「夢」という手の内を見せてくれません。(映像的、演出的には不可解なシーンを挟むのですが)不完全燃焼のまま、結末を迎え「なんだよ。今までユアンが駆け回っていたのは全部関係ないのかよ!」と怒りたくもなります。
手品のネタをちらちら見せて「どう?変な感じでしょ?ね?ね?」と言われているような気持というか。。

・・・とここまで書いて、監督はあえてそんな風な落着かない、どっちつかずの演出をしたのかもしれない、と思い始めました。
なぜならこの映画の公開を数年さかのぼる2001年に公開されたデヴィッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」という映画があります。
「マルホランド・ドライブ」は役者志望の若い女性が恋人に裏切られ、失意の中、自ら命を断つ瞬間に見た「夢」の物語です。この女優を演じたのは今作にも登場するナオミ・ワッツです。そうこの映画は「マルホランド・ドライブ」へのオマージュかもしれないと思ったからです。

うーん、もう一回観ようかな。。。
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by joenakamura | 2011-10-04 00:06 | 映画 | Comments(0)

青春の殺人者

明日より開催の「モダン・アート,アメリカン-珠玉のフィリップス・コレクション-」、
ピンバッジ付きのチケット発売が今日までだったので先程慌ててコンビニで購入。
やれやれ良かった良かった、と胸を撫で下ろしたがよく見たらバッジ付きでは無い普通のチケットを購入してしまっていた。ああ、がっかり意気消沈。
今回の展示の目玉で、大好きなエドワード・ホッパーのモチーフのピンズだったので残念無念。
当日会場で売ってないかな・・・。

しかしホッパーのこの絵が生で見られるのは楽しみ。

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昨日、見かけて止まっていた映画、「青春の殺人者」をDVDで鑑賞。
76年作、水谷豊、原田美枝子主演。ゴジこと長谷川 和彦監督のデビュー作。(といっても他の監督作はジュリー主演の「太陽を盗んだ男」しかないが)
理由なく行きがかりで両親を殺してしまった若者ジュンの青春物語。
今でこそこういった「理由なき殺人者」の映画は多くあるが当時は相当センセーショナルだったのだろう。
演劇的な演出、アングラ漂うイメージショットなどは今観ると賛否ありそうだけれど、なかなか興味深く(ちょっと長いですが)、中でも必見は母親役の市原悦子の白熱の狂った演技につきます。
ゴダイゴが担当する音楽が湿った映像を乾かし、これがまた当時のアメリカンニューシネマ的な味わいを醸し出している気がします。


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by joenakamura | 2011-09-28 01:27 | 映画 | Comments(0)

ひろいもの

最近面白かった動画をいくつか。

ゲームの「ポータル」をテーマにしたショートムービー。
(どんなゲームか知りませんでしたが動画を見てすぐ理解できました)
監督は映画のご意見番(ポッドキャスター)として有名なダン・トラッチェンバーグという方だそうですが、とてもよく出来ていますね。




お次はシャルロット・ゲンズブールの新曲「Terrible Angels 」のPV。
どことなくMJの「BAD」的な匂いもするビデオ。
プロデュースは前作に続きBeckだそうです、11月にはアルバムもリリースとのこと。
前作は凄く好みでしたので楽しみです。


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by joenakamura | 2011-08-31 17:52 | 映画 | Comments(0)

13と鰻

本日は休日。
先日DVDでようやく「ソーシャル・ネットワーク」(2010)を鑑賞。
世界的なSNSサイト「Facebook」を創設したマーク・ザッカーバーグ達の物語。
2010年のアカデミー賞での多数のノミネート(受賞は編集、作曲、脚色部門)をはじめ、多くの賞を総なめした話題作。たしかに地味な物語ながら気づけば惹きこまれて大変面白かったです。
「セブン」のゴシックホラー的な演出が未だ印象に残る本作の監督デヴィッド・フィンチャーですが、相変わらず独特の「暗い」画面は健在ながらも、誰でも楽しめる人間ドラマだったと思います。双子の合成とか地味な所に特撮が使われてるのも面白し。

今日はもうすぐリメイク版が公開される「13/ザメッティ」(2005)をDVDで鑑賞。
モノクロの抑えた演出のサスペンスで、ちょっと消化不良な所はあれどスタイリッシュで楽しめました。
フランスの森の奥地で行われる、「ロシアンルーレット」で相手を打ち合う事を賭博とする物語。
リメイク版はジェイソン・ステイサムやミッキー・ロークが出演らしいですが、あの雰囲気はモノクロだからこそヒリヒリしたのだと思うのでどんな感じになるのか、不安でもあります。リメイクも同監督が手掛けているので、それなりに違った話になるのでしょう。一応観てみたいものです。



こちらリメイク版



夏場といえば土用の丑の日に鰻を食べて精をつけよう!てのが日本の習わしですが、今年は家人とも「鰻食べたいねぇ」なんて会話はすれどなかなかその機会がなかったのですが、ようやく近所の鰻店で串を買ってきて自宅でつまむ事ができました。ああ、美味かった。
こうやって買ってくると鰻のタレが小さなプラスチックボトルに入って付いてくるのですが、大抵少し余ってしまい「また何かに使おう」と冷蔵庫にしまうのですが、結局何も使わなかったりします。多分去年のタレも冷蔵庫の奥に転がってる気がします。
「いつか何かに使うだろう」って言葉は、実際は「きっと取っておいても使わない」って事なんでしょうなぁ。ホントの所。
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by joenakamura | 2011-08-27 22:54 | 映画 | Comments(0)