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痺れる

図書館への返却ギリギリになってなんとか読了した沼田まほかる氏の短編集「痺れる」は、その名の通り頭の隅を痺れさせてくれる好みの本であった。
主人公はほぼ女性の数編、同性でない自分にとってはもしかしたら読み違えもあるのかもしれないが、阿刀田高氏のゾっとさせる短編のような独特の読了感があり、とても楽しめた。


昨日は学友の展示を見に代々木上原へ。
卒業後20年近くも経つ友人の作品は、新鮮でイカしていて、とても嬉しかった。
美術学校を出て、ン十年そのまま創作を続ける友人達には本当に頭を垂れる。
アートなんて普段の飯を食う事に比べたら些細な事でしかないが、くたびれた脳みそをチクチク刺され「ああ!面白い!」と言える稀有なもの。音楽も同じ。充分刺激になった。

展示を見た後は、これまた学友が近所で営むカフェで食事。懐かしい顔に、つい頬がほころぶ。

俺も頑張らないとな。
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by joenakamura | 2012-03-30 00:23 | 生活 | Comments(0)

ジャケット入稿

本日、自分の新譜のジャケットデザインを無事入稿。
たいして凝った事はしていないのに、何だかんだで手がかかってしまった。
しかしながらシンプルで良いのが出来たんじゃないかと。出来上がりが楽しみ。

中村ジョー サードアルバム「風船と口笛」、5月上旬ローズレコードより発売。
詳細は追ってお知らせしますが何卒宜しくお願いします。

さてジャケ制作は終わったが、まだ手をつけなくてはならない事有り。
まだ気が抜けないながら楽しみでも有り。さて思案、思案。


話変わって


ココの所、読む小説は沼田まほかる氏か樋口毅宏氏のモノばかり。
少しまえに読了した樋口毅宏氏の「民宿雪国」。
新潟の僻地にて民宿を営む画家、丹生雄武郎の虚構に満ちた壮絶な一生を描いたものだが、自分的には氏の作品の中でベストワン。とても面白かった。前半部と後半部に別れた構成も映画的で好きだ。


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by joenakamura | 2012-03-27 23:11 | 音楽 | Comments(0)

スーパー!

先週、生業の待ち時間にDVDでアメリカ映画「スーパー!」(2010)を鑑賞。

素人の冴えない男が神の啓示を受け手作りのスーツをまといヒーローとなる、というちょっと先に公開されてヒットした「キック・アス」を思わせる内容ながら、何とも言えぬセンチメンタルに満ちた傑作でとても心を動かされた。

中川家のお兄さんに似た風貌のレイン・ウィルソン演ずるフランクは、何もかもウダツの上がらない男ながら、ひょんなキッカケで同じ職場で働く薬物依存症から立ち直ろうとする美女サラ(リヴ・タイラー)と結婚する。
しかしながら、また薬物に身を染め出したサラは冴えないフランクを捨て、ドラックの売人ジョック(ケヴィン・ベーコン)の元へ去っていってしまう。
失意のフランクは、キリスト教の啓蒙ヒーロー番組に感化され「クリムゾンボルト」として街の悪の成敗、そしてサラを取り戻す決意をする。
「クリムゾンボルト」の活躍はニュースとなり、それに同意したコミックショップで働く女性リビー(エレン・ペイジ)が程なくして相棒「ボルティー」となり、2人はジョックの家へ乗り込んでいく。


こう書くと痛快なアクションヒーロー物にしか思えないストーリーだが、全編にコンプレックスの塊で自分自身に失望していたフランクの哀しさがじっとりと横たわっている。
笑える描写もあれど、「クリムゾンボルト」が街の悪を成敗する様はリアルでゴアだ。
映画館での列の順番を割り込んだカップルの脳天をレンチで殴る様は「やりすぎだ!」と眼を覆うようでいて「そうそう!そんな奴は叩きのめしてしまえ」と言う感情を沸き起こさせる。
クライマックスのジョックの家での殺戮シーンは何とも凄まじく、暴力とは正義とは何ぞやと思わされる事必至。

正義として鉄拳を振るう「クリムゾンボルト」ことフランクの姿が爽快に思えないのは、フランク自身が実は「こんな事をしてもきっと何の意味もない」とうっすら感じている、と思わせるから。
人生で何もいい事が無かったフランクが、一瞬だけでも自分を認めてくれたサラを取り戻す為(実際、フランクに嫌気がさし自ら家を出て行ったのだが)、その行為を正当化させるためにヒーローとして暴走する(それも「神に選ばれた者」であると理由をつけ)その姿は誰もが抱えている闇にシンクロしてくるのである。「タクシードライバー」のトラヴィスのように。

先述の「キック・アス」も冴えない学生がヒーローになろうと奮闘する物語である。
原作のコミックスはかなり残酷な話らしいのだが(未読)、映画ではバイオレンスに満ちた描写がaありつつも、胸をスカっとさせる青春ストーリー的なな趣があった。
しかしながらこの「スーパー!」はそうはさせてくれない。
ポップでコミカルな映像を交えながら見終わった後に胸に何とも言えぬ穴を開けてくれるような、僕にとってはそんな映画でありました。(コミックのオープニングは残酷ながらかなりポップで面白いです)

ゴアな描写含め万人にオススメの映画ではありませんが興味あれば是非。


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by joenakamura | 2012-03-26 18:06 | 映画 | Comments(0)

ハッピーズ再び

祝日の20日はとても好天だったので、新譜用の写真を撮りに街へ自転車で繰り出す。(撮影は家人)
何処か良い場所ないかな、と目を凝らしながら散策するとヘンテコな街の隠れた風景が垣間見れる。とても面白かった。

さて、僕のソロ新譜リリースの前に、今年1月にさらっとやったザ・ハッピーズのオリジナルメンバーでのライブが再度決定。共演は90年代関西和モノシーンを賑わしたザ・ユーゾーズ。(彼らもつい最近再始動したのです)良かったらぜひ。


2012年5月4日(金・祝)
【魅惑のまちこ's バー special!!! ~2012年のザ・ハッピーズ~】

at 東高円寺U.F.O.CLUB http://www.ufoclub.jp

LIVE:
・ザ・ハッピーズ
・The Youzoes(大阪)
& more...

DJ:フミヤマウチ/ジミー益子

OPEN 18:30 START 19:30
前売:2300円(1D別) 当日:2800円(1D別)

【チケット予約】
U.F.O.CLUBにて(03-5306-0240)前売りチケット受付け中!


そして終演後はアフターパーティもあります。(詳細は後日)


【魅惑のまちこ's バー special!!! After Party】
OPEN 24:00
charge:1000円(1D別)
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by joenakamura | 2012-03-22 21:59 | 音楽 | Comments(0)

アートとアルコールの日曜日

日曜午後、西君と待ち合わせて松涛美術館へ。
「第30回渋谷区小中学生絵画展」を楽しむ。
自由奔放、というよりもマッドで奇天烈といった言葉が似合う子供たちの絵画に感嘆、驚愕。
子供の描く絵の凄さに圧倒されました。最高。

その後は蔦谷書店をチラ見して若林君の家で飲み。
ワインを何本も開けながら、楽器を弾いたり音楽を聞いたり馬鹿話をしたり楽しい時間を過ごしました。
もちろん最終的に泥酔しましたがね。。。

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by joenakamura | 2012-03-19 22:13 | 生活 | Comments(0)

モツ焼き

昨夜は高校時代からの友人と久々に近所で飲み。
25年くらいの付き合いになるが、会うのは7、8年振りくらいか。
少しは気構えるかな、なんて思ったが、飲みはじめればブランクがあったのも忘れる程全く普通で我ながらビックリする。青春時代を共有していた友人とは、きっと死ぬまでこんな感じなんだろうな。

今回呑んだのは、何時も通うのとは違う、夫婦で切り盛りするモツ焼き屋。しかしながら、安価で美味で近所ではなかなか有名な店だ。軟骨ツクネに頬が落ちそうになるのをホッピーで流し込む。何故か最近は呑む、と言えばモツ焼きばかりだ。
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by joenakamura | 2012-03-17 21:29 | 生活 | Comments(0)

アミダサマ

結末近くまで読み進めながら、なかなか読了できないでいた沼田まほかる氏の「アミダサマ」を数日前にようやく読み終えた。
氏の著作を読むのは以前にブログにも記述した「彼女がその名を知らない鳥たち」に続き2作目だが、「彼女が・・・」がカップルの小さな心の世界を濃密に描いたサスペンスだったのとは変わって、今作は一人の少女ミハルが現れたことで次第に暴かれ崩壊していく人々の心の姿を描いたSFホラーファンタジー小説といった趣であった。

「コエ」に導かれて廃材置き場に足を踏み入れた若者と住職。廃棄された冷蔵庫の中を開けると裸の少女が入っていた、、、という導入部は刺激的で一気に興味をそそらる。徐々に崩れていく人々の描写、特に住職の母親、千賀子がミハルに執着し壊れていく様は背筋が寒くなる恐ろしさがあった。
「コエ」を聞く能力を持つ若者、悠人がミハルに惹かれていく理由がどうも希薄であったり、ミハルの出生やそれに伴う事象が何だか投げっぱなしのままであったりと腑に落ちない処も多々あったが、派手な展開を極力抑え、淡々と人の心の狂気綴る文体は好感が持てた。超常現象や霊的なものはあくまで物語のスパイスで、著者は「彼女が・・・」と同じように人間の心の奥底の闇が描きたかったのであろう。「アミダサマ」というタイトルが示すように、登場人物の住職が「阿弥陀如来」について語る部分が印象的だ。元僧侶であった著者だからこそ書ける部分であろう。
(検索していたら、その部分を転載しているページを発見→浄土真宗本願寺派 長明寺のHP内書籍案内「アミダサマ」

些か駆け足な後半部分とスッキリとしないラストには賛否もある処だろうが・・・。


純真無垢な子供が(もしくは子供の姿を借りたもの)実は恐ろしい存在であった、という設定のホラー作は古今東西で数多くある。
映画で言えば、悪魔の子ダミアンを描いた「オーメン」シリーズやSF小説の古典を映画化した「光る眼」、子供が大人を殺戮するカルトホラー「ザ・チャイルド」、近年でいえば「エスター」やミヒャエル・ハネケの「白いリボン」もそうだろう。数えたらキリがないほど。

しかしながら残虐な事件の低年齢化のすすむ現代では、さして驚く事もなくなってきてしまった「恐ろしい子供たち」の存在。一番恐ろしいのは、そういったことを驚かなくなってしまった事のような気がしないでもありません。

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by joenakamura | 2012-03-16 12:21 | 小説 | Comments(0)

デイブレイカー

昨晩は残業を済ませて食事を終えてタラタラ酒でも飲もうと思っていたら電話が鳴り、緊急作業で生業職場へ逆戻り。
確定申告を朝に提出しておいて良かった。

先日の京都への新幹線での道中、行きと帰りで1本ずつDVDを鑑賞。
わざわざこの為だけにMacbookを持っていくので荷物になって仕方ないのだが、映画好きの自分としては結構楽しみな時間なのである。
行きに鑑賞したのは「デイブレイカー」という2008年の豪・米合作のSFホラー映画。

近未来、一匹のコオモリによって世界中の9割が吸血鬼になってしまった世界。彼らは食料となる「血」を求めるが日に日に人類の数は減少。人間を捕獲し工場内で血液を養殖?する血液製造会社に務める主人公のエドワードは「人間の血」に変わる人造血液の製造を試みるがなかなか上手くいかない。吸血鬼達は満たされている間は普通の人間と同じ姿なのだが、血に飢え始める、もしくは飢えに耐えかね同族の吸血鬼の血を飲むと恐ろしい姿にのサブサイダーと呼ばれる凶暴な化け物に変貌してしまい、それも社会問題となりつつあった。そんな最中、彼はとある人間達と接触。吸血鬼たちを救う方法があると言う。。

ちょっとしたB級SFノベルのような内容で些か短絡的とも思える設定もあり辟易もしたが(それが最後のキーになっているのが残念!)、イーサン・ホーク、ウィリアム・デフォー、サム・ニールといった豪華俳優陣、現代社会を風刺するような吸血鬼世界の描写、ちょっとハードボイルドな1920年代辺りを思わせるファッションなど、なかなか楽しめる映画だった。悪くない。
強欲な血液会社の社長を演じるサム・ニール、彼はこういったエキセントリックな役がほんとよく似合う。出世作が「オーメン3」のダミアンだしね。

それにしてもアメリカは吸血鬼映画が今も続々と公開中。
僕の好きな吸血鬼映画は「クロノス」、「ブレイド」シリーズと「インタビュー・ウィズ・バンパイア」、そして「ぼくのエリ 200歳の少女」です。



帰りの新幹線では大和屋竺監督の怪作「荒野のダッチワイフ」を鑑賞。
これについてはまたいずれ。
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by joenakamura | 2012-03-15 11:31 | 映画 | Comments(2)

Julia Child

3/11は京都に弾き語りに。
木屋町一帯のライブスペースを使ったイベント「京都ジャンピンジャク」に参加。
昼間から夜ふけまで様々な演奏が各地で繰り広げられました。
僕は15時前に演奏を終え、風邪気味ながら延々と飲酒。
その後は当然のことながら酩酊しましたが、楽しい一日を過ごせました。
皆さん、大変お世話になりました。

翌日は三十三間堂と建仁寺を観光して東京へ戻り。

アルコールの力で治ったかに思えた風邪は、東京に戻り気が抜けたせいかぶり返し、薬を飲んで少しは改善。若いときは無茶すると意外と病も治ったものですが最近はそうもいかないようです。

昨夜は薄めの焼酎を飲みながら録画していた映画「ジュリー&ジュリア」を鑑賞。
1960年代にアメリカでフランス料理を紹介し活躍した料理研究家ジュリア・チャイルドと、現代、そのレシピを1年で制覇しようとブログに綴るジュリー・パウエル。その2人の姿を実話を元に描いた作品。
ジュリア・チャイルドを演じるメリル・ストリープはこの役でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞したそう。
監督は「めぐり逢えたら」や「ユー・ガット・メール」などのノーラ・エフロン。
これらのタイプの映画が自分は苦手なせいか、「何だかなぁ」と思う部分も多々ありましたが、エキセントリックなキャラクターのジュリア・チャイルドに魅せられてなかなか楽しむ事ができました。

鑑賞後に実際のジュリア・チャイルドの映像をYoutubeで見てみましたが(料理番組「世界の料理ショー」の元祖となったような番組)非常に興味深く、ちょっと彼女について色々探ってみたくなりました。面白い。

↓実際のジュリア・チャイルド


「ジュリー&ジュリア」トレーラー

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by joenakamura | 2012-03-14 11:56 | 生活 | Comments(0)

MANDARA2

土曜日。
昼より自分の新譜のマスタリングの為、ピースミュージックへ。
良い感じにおさまって非常に満足であります。
新譜は5月には発売できそうです。我ながらかなりお気に入りの一作です。
発売の際はよろしくお願いします。

その後、吉祥寺に移動。家人と待ち合わせ、ハモニカ横丁で一杯ひっかけた後(しかし吉祥寺はそそる飲み屋や飲食店が多くて目移りして困ります)、MANDARA2へ。
MANDARA2と言うと90年代はゆらゆら帝国がよくライブをやっていて足繁く通っていたのを思い出します。その晩はノラオンナさんと旭荘201のライブを楽しみました。
久々に見た旭荘は演奏もバッチリでクラゴンの歌もパリっと映えていて、初見のノラオンナさんも独特の世界観が気持ちよくてグっと惹きこまれました。

終演後はMANDARA2で旭荘の面々や来場していたおきょんさんらと11時頃までダラダラ呑みつつ、ホロ酔いで帰宅。いつのまにか寝ていました。
翌日曜は、疲れとドンよりした天気のせいもあって自堕落に家で録画したテレビなどを観ながら一日を過ごしました。
勿体無かったかな、と思いましたが、たまにはダラダラな一日も有りかと思います。
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by joenakamura | 2012-03-05 13:37 | 生活 | Comments(0)