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「都会のハッピーズ」夜話03

その01><その02

アルバム用に録音された曲は11曲。
もっとも古い楽曲は「野良猫’96」でこれはLOVIN' CIRCLEから94年にリリースした「SOUL HUNTER」に収録の「野良猫のブルース」を自分たちなりにシティポップ風にリアレンジしたもの。
そして「ハート泥棒」も94年頃からライブのレパートリーとして演奏してきた曲だった。

「海沿い列車紀行」はスタジオで急遽作った曲で、ギターと歌が僕、マンドリン(曽我部君から借りたもの)がワカ、カズーが西君、ドラムのカズオは不在だったのでリズムのキックはコオ君が担当、数回練習したのみで1発録音をした。
このセッティングが面白かったので、各自がブースに入った状態のまま、いきなり録ったのが「それだけさ」という曲で、勝手に僕が演奏、歌詞もその場で思いつきで歌ってる中、皆が想像で楽器を演奏してついていくという出来も見事にハチャメチャ極まりないものだったけど、面白かったのでその後シングルのカップリングに入れることにした。今思い出してもあの時は面白かった。
「キャンプファイヤー」は、サビの部分は現場に居たみんなでユニゾンでコーラスを入れたのだけど、むせこんだ咳をしているのは確かディレクターの渡邊さんだ。

「気まぐれみっどないと」は一度録音したものの、60年代サイケデリック過ぎてアルバムに合わない気がしたので、悩んだ結果、もっとフォーキーにしようと吉田拓郎を意識して、オケはそのままにメロディと歌詞を全部作り直してダビングしなおした。(ダビングをしらずに後ほど聞いたカズオはビックリしていた)
初期のバージョンはこちら↓



KOGA RECORDSから1996年10月にリリースされたスパイダースのトリビュート盤「スパイダース大作戦」にて、僕らがカバーした「エレクトリックおばあちゃん」の録音もこのアルバム録音の最中に同時に行ったもので、間奏部分に僕とワカのよくわからないトークを入れたり、後奏はドラムのタムを西君が手で叩いてサンバ風にしたりとやりたい放題で楽しかった。
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兎にも角にも、ゴックサウンドでの現場では、初のセルフプロデュース、そして渡邊さんも「いいねぇ!」とすぐ乗り気になってくれたせいもあって、変な事をしたくてしょうがなかったようだ。

遊びにきてくれた曽我部君が最後にアルバムの曲順を一緒に考えてくれて、楽しい録音期間は終了。インディでのリリースなのですぐにアルバムはリリースされるかと思いきや話は一転、渡邊さんから電話があり「出来が良かったのでメジャー流通にしたい」との事。

思ってもみなかった嬉しい展開で、まずは9月にシングルを、そして11月にアルバムをリリースという事に。

つづく

by joenakamura | 2016-11-07 13:13 | 「都会のハッピーズ」夜話