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ブレードランナー2049

朝、生業へ向かう途中によく出会う超絶な美人が居る。
長身で高いヒールを履き、長い足をミニスカートから突き出し、茶色く軽くウェーブのかかった髪を揺らしながら歩く姿は、人間と言うよりさながら動くマネキンのようで、ロキシーミュージックのジャケや山口はるみのイラストから飛び出してきたのかと思える程。夜更けに出会うのならまだしも、いったい何の仕事をしている人なのだろうか。まるで人造人間のようだ。


人造人間といえばレプリカント。
カルトSF映画の「ブレードランナー」、SF好きのご多聞に漏れず自分も大好きな作品で、これまで何度見返したかわからない1本。
30年ぶりの続編「ブレードランナー2049」が公開という事で早速初日に観にいってきた。
ブレードランナー2049_f0105810_13220681.jpg

<以下ネタバレあり。未見の人ご注意>











前作の世界観を踏まえての続編、好きな監督であるドゥニ・ヴィルヌーヴ節も十分楽しめたのだが、前作の「フィルム・ノワール」感とは違う作風や内容がどうも腑に落ちず、観終えて数日悶々と過ごしていたのだが、ネットで色んな感想を拾っていると、主人公Kの恋人の人工知能「ジョイ」を手塚治虫の漫画「火の鳥・未来編」のムーピーに例えている人がいて、それを読んで「ああ、これは手塚漫画だ!」と目から鱗が落ちたのだった。
設定、内容は勿論違うとして、先述の「火の鳥・未来編」や「アトムの最後」等で描かれていたロボットの悲哀、生命とは何かという感触が自分内で「ブレードランナー2049」とシンクロしたのである。(あくまで個人的感想です)

そんな思いを確かめようと再度劇場へ足を運ぶと、前作の呪縛から逃れより素直に鑑賞でき、最後のKの笑顔を見てついには涙腺が決壊したのでありました。

もうこれ以上の「ブレードランナー」の続編は個人的はいらないけれど、手塚プロがフルアニメでリメイクするなら観てみたい気がする。

とりあえずもう一回「ブレードランナー2049」観たい。


by joenakamura | 2017-11-07 13:27 | 映画